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目次
第1章 若武者
第2章 自由主義の政治家
第3章 失敗の教訓
第4章 成功と悲惨
第5章 荒野の予言者
第6章 最高権力と挫折
第7章 栄光の黄昏
著者等紹介
ジョンソン,ポール[ジョンソン,ポール] [Johnson,Paul]
1928年英国生まれ。オックスフォード大学卒業、55年から70年までニュー・ステイツマン誌記者、編集長。ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストなどに寄稿する一方、歴史家・評論家として優れた作品を発表している
山岡洋一[ヤマオカヨウイチ]
翻訳家。1949年生まれ
高遠裕子[タカトオユウコ]
翻訳家
野中郁次郎[ノナカイクジロウ]
一橋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kayak-gohan
30
チャーチルの評伝。危機的状況にあった英国を指導したステイツマンがリーダーシップをいかにして身に付け、発揮したかの軌跡を軸に描かれている。巻末解説で野中郁次郎教授がチャーチルに見られる有事のリーダーシップの有様を6つのフロネシス(賢慮)として集約提示している。要約すると、歴史から学び想像する力、概念を場に応じた言葉で伝える力、知識・技能を実践を通じて伝承する力と読み解いた。チャーチルの時代から1世紀が経とうとしているが、不確実性を増す現代だからこそますます彼のリーダーシップが求められていることを痛感する。2013/11/15
Isamash
11
オックスフォード卒の歴史家・評論家ポール・ジョンソン2009年著作の訳本(故山岡洋一、高遠裕子訳)。有名なチャーチルだが戦争参加して著作出版で稼ぎ、晩年も傑作大著の著述家で素人離れの絵描きだったことは初耳。多くの戦功勲章と共に労働党保守党の両方の経験もあった。不戦世論の中で一貫してナチス批判し1939年ドイツとに宣戦布告時に海軍相になり翌年国防相兼首相となる。一橋大の野中郁次郎教授の解説によれば本質的を見抜く能力に優れ、その要因に読書と戦争体験による歴史的想像力があり、科学技術予見能力にも優れてるとした。2021/09/23
ののまる
10
まずは、ざっくりと知りたくて。先日読んだイーヴリン・ウォーが度々出てきたので、繋がるものだな。2015/11/18
ひじり☆
7
チャーチルは歴史的想像力を持ちながら生きた現実の中に身を置いて本質を直観しそれを概念化して生きた言語で再構成するという家の作法を持つリーダー。2017/06/09
koji
5
Pジョンソンは歴史家としての洞察眼とジャーナリストとしての文章力が本書を簡潔にして教訓的なものに仕上げており読み応えがあります。エピローグの「チャーチルに学ぶ教訓」5箇条は、優れたリーダーシップになっています。「つねに高い目標を掲げること」、「勤勉であること」、「勇気と強さを持つこと」、「寛容と和解の精神を持つこと」、「人と喜びを分かち合うことを好むこと」。解説で野中先生が書いているように、そこには「共通善の価値基準」「最適最善の判断力、実践知」があり、それは現代でも通用するものです。再読に値します。2013/10/13