内容説明
本書は、さまざまな形をとって起きてきた金融危機を数字で綴る歴史の本である。私たちがこの本で伝えたいのは、「これはいつか来た道だ」という一言に尽きる。最近の金融狂騒曲がまったく新種のように見えるとしても、いやどの危機もかつての危機とは異なるように見えるとしても、歴史を遡り、また世界を見渡せば、たいていは過去の危機と驚くほど似通っていることに気づく。前例を知り類似性や共通性を知っておくことは、将来の危機発生リスクを抑えるうえでも、また不幸にも危機が発生した場合に賢明に対処するうえでも、世界の金融システムをよりよいものにする第一歩と言えよう。
目次
金融の脆さと信頼の移ろいやすさを巡る直観的考察
第1部 金融危機とは何か
第2部 公的対外債務危機
第3部 国内債務とデフォルトの忘れられた歴史
第4部 銀行危機、インフレ、通貨暴落
第5部 サブプライム問題と第二次大収縮
第6部 過去から何を学んだか
著者等紹介
ラインハート,カーメン・M.[ラインハート,カーメンM.][Reinhart,Carmen M.]
メリーランド大学教授。キューバ難民の子供。両親とカバン3つでアメリカに逃れてきた。ベアー・スターンズのチーフ・エコノミストなどを経てコロンビア大学で研究生活に
ロゴフ,ケネス・S.[ロゴフ,ケネスS.][Rogoff,Kenneth S.]
ハーバード大学教授。1953年生まれ。80年マサチューセッツ工科大学で経済学博士号を取得。99年からハーバード大学経済学部教授。国際金融分野の権威。2001~03年、IMFのチーフエコノミストを務めた
村井章子[ムライアキコ]
翻訳家。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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