国家は破綻する―金融危機の800年

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国家は破綻する―金融危機の800年

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  • サイズ A5判/ページ数 588p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784822248420
  • NDC分類 338.2
  • Cコード C2033

内容説明

本書は、さまざまな形をとって起きてきた金融危機を数字で綴る歴史の本である。私たちがこの本で伝えたいのは、「これはいつか来た道だ」という一言に尽きる。最近の金融狂騒曲がまったく新種のように見えるとしても、いやどの危機もかつての危機とは異なるように見えるとしても、歴史を遡り、また世界を見渡せば、たいていは過去の危機と驚くほど似通っていることに気づく。前例を知り類似性や共通性を知っておくことは、将来の危機発生リスクを抑えるうえでも、また不幸にも危機が発生した場合に賢明に対処するうえでも、世界の金融システムをよりよいものにする第一歩と言えよう。

目次

金融の脆さと信頼の移ろいやすさを巡る直観的考察
第1部 金融危機とは何か
第2部 公的対外債務危機
第3部 国内債務とデフォルトの忘れられた歴史
第4部 銀行危機、インフレ、通貨暴落
第5部 サブプライム問題と第二次大収縮
第6部 過去から何を学んだか

著者等紹介

ラインハート,カーメン・M.[ラインハート,カーメンM.][Reinhart,Carmen M.]
メリーランド大学教授。キューバ難民の子供。両親とカバン3つでアメリカに逃れてきた。ベアー・スターンズのチーフ・エコノミストなどを経てコロンビア大学で研究生活に

ロゴフ,ケネス・S.[ロゴフ,ケネスS.][Rogoff,Kenneth S.]
ハーバード大学教授。1953年生まれ。80年マサチューセッツ工科大学で経済学博士号を取得。99年からハーバード大学経済学部教授。国際金融分野の権威。2001~03年、IMFのチーフエコノミストを務めた

村井章子[ムライアキコ]
翻訳家。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

52
巻末資料として、世界各国の銀行危機の概要が、掲載されています。この中でご多分にもれず、日本で起こった銀行危機についても、しっかり掲載されています。明治維新から現代まで、6回の銀行危機について、具体的かつ簡潔に触れられています。1930年前後の昭和恐慌についても、述べられていますので、大学受験で日本史の科目を取られる受験生の方は、そこだけでも目を通しておくと、いいじゃないかなぁ。自分が高校生の時に、この本に出会えたら良かった(苦笑)2013/01/28

Kiyoshi Utsugi

34
邦題は刺激的なものですが、原題は「THIS TIME IS DIFFERENT/Eight Centuries of Financial Folly」です。 日本人としてはおなじみの1992年(日本だと1991年から1993年というけど、この本では1992年としていた)のバブル崩壊が五大金融危機の一つとして取り上げられていたので、そこだけは分かりやすかったです。😀 その時のGDPの下落期間が1.5年となってたのですが、そんな短くはないんじゃないの?とツッコミながら読んでました。2022/07/06

がっち

7
辞書並みに厚いが、面白い。データが多いのでさくさく読めるだろう。800年のなかで、国家金融はかわってきており、実体経済の金よりも、金融市場の金のほうが多くなってしまい、ある一部の投資家が国家並に力をもつようになってしまった。また金融危機は各国で何回も行われていることも興味深い。おそらくこれからも何度も起こるのだろう。面白い本であった。2013/05/18

日暮里の首領様

7
実証研究に基づく大著だが、図表・データが多く、要点を掴みやすいように書かれているので、さらっと読める。どういった国々の公的対外債務が不耐性をもつか、対内債務・インフレとデフォルトとの相関関係、銀行危機の偏在性などが、次々と膨大な実証データから俯瞰される。そしてその応用編として昨今の世界的金融危機を分析する章を読むと、暗澹たる気分になる。結局のところ人類は、「今回は違う」と思い込んでレバレッジを拡大してしまうのか…。2012/12/20

tkokon

6
【そうだよな】国家は驚くほど頻繁に破たんしているのだ。というのが本書の基本メッセージ。対外債務を払えなくなることを「破たん」と呼べば確かにそれほど多くはない。しかし、実は「国内債務未返済」「通貨暴落」「ハイパーインフレ」等、実質的に破たんと変わらないことは、結構起こっている。そして、本書では明言していないものの、本書に出てくる「破たんがおこる条件」を挙げていくと、日本には将来確実に遭遇する未来、のような気もしてくる。(Kindle)2014/05/29

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