内容説明
「成長なき停滞」か、「新しい経済システム」の構築か。京都大学の文学・理系融合チームによる提言。
目次
第１章 総説（グローバル・サステイナビリティの構想と展望―社会経済戦略の改編と技術戦略；グローバリゼーションと持続可能な発展；経済成長のパラダイム・シフト）
第２章 社会経済の発展概念の再構築（持続可能な発展と社会的共通資本；持続可能性から見た現代人の社会的規範、価値観の現状と課題；持続可能性の測定と環境の経済評価）
第３章 環境負荷の軽減と持続可能社会へ向けて（気候変動への緩和策；持続可能性を高める技術戦略；再生可能バイオエネルギーの技術戦略；中国のＣＤＭ政策と農村の持続可能な発展；インドネシアにおける対炭素社会化と泥炭地炭素排出・保全問題；「ポスト京都」をめぐる国際交渉―園現状と課題）
第４章 環境変化への対応（地球規模での対応戦略；気候変動リスクのマネージメントと確率解析）
第５章 グローバル・サステイナビリティに向けた政策提言（低炭素社会へ向けての政策提言；グリーン・ニューディールが目指すもの；気候安全保障と新しい世界秩序・日本外交）
著者等紹介
佐和隆光［サワタカミツ］
１９４２年生まれ。１９６５年東京大学経済学部卒業。立命館大学大学院政策科学研究科教授。京都大学経済研究所特任教授。２０１０年４月から滋賀大学学長に就任予定（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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taming_sfc
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佐波隆光先生による2010年の編著。社会経済システムの改編と技術戦略についての論考が集められている。執筆人もかなり強力で、グリーン・ニューディール、低炭素社会、などの議論を抑えるためには、現状必読書といえる。持続可能な発展、社会的共通資本、社会的規範・価値、気候変動緩和策、低炭素技術戦略、CDM、ポスト京都の国際交渉、リスク間ジェー地面と、グリーン・ニューディール、といったホット・イシューについての論考が並んでいる。かなり突っ込んだ議論が多いので、読むに値する一冊である。2011/06/27
