内容説明
最貧のアフリカ諸国では深刻な危機がなんと民主主義によって増幅されている。『最底辺の10億人』の著者がアフリカ大陸における驚くべき逆説を剔抉する。
目次
最底辺の国々の恐るべき逆説
第1部 現実の否定としてのデモクレイジー(選挙と暴力;民族間の権力闘争;煮えたぎる釜のなかで―紛争後調停)
第2部 現前する暴力と対峙せよ(銃―火に油を注ぐ武装;戦争―破壊の政治経済学;クーデター―誘導装置のないミサイル;破綻国家コートジボワール;国づくりの過程と条件;餌をもらうくらいなら死ぬほうがましか?;現実の変革のさなかで)
著者等紹介
コリアー,ポール[コリアー,ポール][Collier,Paul]
オックスフォード大学教授、同大アフリカ経済研究センター所長。歯に衣着せぬ提言で定評のある開発経済学の世界的権威。前著『最底辺の10億人』が世界的な評判を呼び、Lionel Gelber Prize等を受賞。研究テーマは、低所得国のガバナンス全般、デモクラシーの政治経済学、内戦の経済学、グローバリゼーションと貧困等。世界銀行の開発研究グループ・ディレクター、イギリス政府顧問などを歴任
甘糟智子[アマカストモコ]
東京生まれ。多摩美術大学卒業後、PR誌編集・ライターを経て現在、翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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