現代の二都物語―なぜシリコンバレーは復活し、ボストン・ルート128は沈んだか

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  • サイズ B6判/ページ数 351p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822247782
  • NDC分類 549.09
  • Cコード C0033

内容説明

シリコンバレーの真価を見抜き、世界に衝撃を与えた名著が復刊。グーグルを生んだビジネス風土の成り立ちに日本産業復活のヒントがある。

目次

序章 地域の産業システム
第1章 創世記:大学、軍事支出、起業家たち
第2章 シリコンバレー:競争とコミュニティ
第3章 ルート128:独立性と階層構造
第4章 製品に賭ける
第5章 技術をのばす
第6章 内部を外にさらけだす:企業の境界のあいまいさ
結論 変幻自在の場所

著者等紹介

サクセニアン,アナリー[サクセニアン,アナリー][Saxenian,AnnaLee]
1954年ボストン生まれ。カリフォルニア大学バークレー校で都市・地域計画学の修士号を、MITで政治学の博士号を取得。現在、UCバークレーのスクール・オブ・インフォメーションの学長。ハイテク産業地域の比較研究で高く評価されている

山形浩生[ヤマガタヒロオ]
東京大学都市工学科修士課程およびMIT不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務のかたわら、小説、経済、建築、ネット文化など広範な分野での翻訳および雑文書きに手を染める

柏木亮二[カシワギリョウジ]
1972年福岡県生まれ。東京大学経済学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゲオルギオ・ハーン

6
カリフォルニアのシリコンバレーとボストンのルート128という対照的な2つの産業地域を比較し、産業が育つ文化、産業自体の特徴、人の流動性、組織などの関連性を調べた一冊。地域産業の隆盛について考えさせられた。産業や企業の歴史を読んでいると垂直統合が一つのゴールのように読めるけど本書ではそれが必ずしも成功ではないと事例を出して説明している点も面白かった。また、企業の発展についてその企業だけではなくその地域や入ってくる人材がどんな人たちかもみて考えないと本質を見誤るというのも勉強になった。2020/06/16

Atsumi_SAKURADA

1
米国の2つのハイテク産業集積地ーー西海岸のシリコンバレーと東海岸のボストン・ルート128の20世紀の栄枯盛衰を比較分析した本です。圧倒的な軍需の投資で縦割り・秘密主義・垂直統合の構造が発達した後者に対し、後発の前者は分散・地域主義・水平統合の構造を展開し後を追いますが、70年代以降、市場での勝敗は不可逆的に逆転します。鍵となったのは技術の共有、新興企業への投資、そして人材の流動に底流する非公式のつながりと相互の信頼、いわば社会関係資本の有無です。経路依存性が支配するこの差をどう操作するかが実際問題です。2020/02/09

元吉

1
★★★★☆1998/05/29

Daisuke Nakai

1
DECに代表される大企業が衰退したルート128、新たな企業が次々と立ち上がるシリコンバレー、同じアメリカでなぜこのような違いが生まれたか。国の競争優位だけではなく地域の競争優位、つまり産業集積のあり方について勉強になる。そして、単純に面白い。絶版で中古も高いので図書館で借りるしかなかったのが残念ですが。。。2012/07/31

Yakmy

0
ボストン・ルート128とシリコンバレーの比較。シリコンバレーの特殊性が際立ってしまっている。イノベーション拠点としての確固たる地位の源をきちんと理解するには必読だろう。訳者が大前研一なのに驚いた。2016/05/22

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