内容説明
経営層が果たすべき務めを明らかにし、実効ある取締役会、規模に応じたマネジメント、多角化、多国籍企業、革新的な組織などを縦横に語る。
目次
第3部 経営層の務め、組織、戦略(ゲオルク・ジーメンスとドイツ銀行;経営層の課題と組織;戦略と組織)
マネジメントの正統性
著者等紹介
ドラッカー,ピーター[ドラッカー,ピーター][Drucker,Peter F.]
1909~2005。オーストリア生まれの経営思想家。フランクフルト大学で法学博士号を取得。新聞記者としてヒトラーをインタビュー。1933年、ナチスを避けてロンドンに移住。37年に渡米。『「経済人」の終わり』(39年)でデビュー。46年、ゼネラル・モーターズの内部組織を調査した『会社という概念』を刊行。『現代の経営』(54年)で「目標管理」、『断絶の時代』(69年)で「知識労働者」と次々に新しい概念を作り出した。ニューヨーク大学教授、クレアモント大学大学院教授を歴任。2002年、アメリカ政府から民間人への最高位の勲章である自由勲章を授与される
有賀裕子[アルガユウコ]
東京大学法学部卒業、ロンドン・ビジネススクール経営学修士。企業勤務の後、翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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iwtn_
2
経営の古典。このシリーズで4冊に分かれて販売されていたが、3冊まで読んだところで売り切れたらしく、最近新しい刷が出た様子。本屋で見つけたときは手に取ると同時にレジに向かった。 いわゆる名著で、最近の似たようなテーマの本を読むよりはこれをまずは読むのが良い。常識といえる内容かもしれないが、基礎なので知らないとどうしょうもないし、イノベーションの部分などは今でも通用する。その他、多角化の部分などは自分の状況を省みて、膝を打つこと打つこと。 やっと本棚で4冊が揃うのもとても嬉しい。また立ち戻る本を読めた。2021/12/12
yashiti76
1
3⃣イノベーションの真価は、環境にどれだけ大きな影響を及ぼすかによって決まる!必ず市場に重点を置いて推し進めるべき!ミドルマネジメン層は、自社の事業は何か、何を事業にすべきか!の啓蒙に責任を負うべき。2013/11/30
kilroy
0
☆☆☆3つ。マネジメントⅠ~Ⅳ読了!最後の1冊は多角化、M&A、多国籍企業に重心があり、あまりマネジメントっぽくなかったかも。しかし、終盤のイノベーションに関する部分は現在でも通じる。イノベーションを求めるならその部署は財務的にも実務的にも人材的にも既存事業とは切り離すべきとの主張は全くもって是ですな。知の巨人ドラッカーとの格闘はひとまず終了っ!面白かった。2014/01/03
あまや
0
最後は経営層についての話など。全巻通じて説得力を保ちつつ非常に分かりやすく読めた。40年近く昔に書かれた書だが、現在ではどの程度理論が発展しているのだろうかとも気になってきてしまった。やはり野球などやっている場合ではない。名著。
いとじゅん
0
この巻のテーマは経営層の務め。だが、本文中では若手と経営層との交流の利点や、若いうちから経営層の視点を持つことの重要性、また準備の重要性を説いている。自分自身のみが自身の経営者であり、また、勤めている以上経営者が存在するのだから、あとはいかに活かすか。2011/01/26