出版社内容情報
21世紀型石油ショックの虚と実を提示。ピークオイル説、途上国の急成長による需要膨張説をいづれも否定し、石油の金融商品化こそ市場価格を高止まりさせている主因と解く。
内容説明
真犯人は中国の需要増?「危機」なき石油危機の謎を解く。不可解な価格高騰の裏で蠢く、資源ナショナリズムと投機の動きを、日本を代表する資源エコノミストが大胆に解剖。
目次
第1章 なぜ価格高騰は起きたのか?
第2章 重層的な地殻変動
第3章 副産物としての資源ナショナリズム
第4章 道連れになる天然ガス
第5章 二一世紀型石油危機の誕生
第6章 石油の将来―地球環境問題と資源量
著者等紹介
石井彰[イシイアキラ]
独立行政法人・石油天然ガス・金属鉱物資源機構主席エコノミスト(石油・天然ガス)。1974年上智大学法学部卒。日本経済新聞記者を経て、石油公団にて1970年代後半から石油・天然ガス(LNG)開発関連業務、1980年代末から国際石油・天然ガス動向調査・分析に従事。その間、ハーヴァード大学国際問題研究所客員、パリ事務所長等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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