超・格差社会アメリカの真実

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  • サイズ B6判/ページ数 292p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822245429
  • NDC分類 302.53
  • Cコード C0095

内容説明

アメリカの豊かな中流家庭は、なぜ貧困層へと転落したのか。富の6割が5%の金持ち層に集中、国民の3割が貧困家庭。日本の明日がここある。

目次

第1章 超・階層社会アメリカの現実―「特権階級」「プロフェッショナル階級」「貧困層」「落ちこぼれ」
第2章 アメリカの富の偏在はなぜ起きたのか―ウォール街を代理人とする特権階級が政権をコントロールする国
第3章 レーガン、クリントン、ブッシュ・ジュニア政権下の富の移動
第4章 アメリカン・ドリームと金権体質の歴史―自由の国アメリカはいかにして階級社会国家となったのか?
第5章 アメリカの教育が抱える問題―なぜアメリカの基礎教育は先進国で最低水準となったのか?
第6章 アメリカの政策目標作成のメカニズムとグローバリゼーションの関係―シンクタンクのエリートたちがつくり、政治家たちが国民に説明するカラクリについて
第7章 それでもなぜアメリカ社会は「心地よい」のか?―クリエイティビティが次々と事業化されてくる秘密
第8章 アメリカ社会の本質とその行方―アメリカ型の資本主義市場経済が広がると、世界はどうなるのか?

著者等紹介

小林由美[コバヤシユミ]
経営戦略コンサルタント/アナリスト、C.F.A.。JSA International取締役。東京生まれ。1975年東京大学経済学部卒。日本長期信用銀行に女性初のエコノミストとして入社。調査部で医薬品・エレクトロニクス産業を担当後、長銀を退職。スタンフォード大学でMBA取得。82年、ウォール街で日本人初の証券アナリストとして、機関投資家向け調査でNo.1だったペインウェバー・ミッチェルハッチンスに入社。85年、サンフランシスコで経営コンサルティング会社JSAに参加後、セコイア・キャピタルをはじめVCの投資先半導体、コンピュータ、ソフトウェア関連企業やM&A、不動産開発などの業務を行い、現在にいたる。日本でも(株)ジャングル、(株)トライピボットの取締役兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

21
アメリカの富の6割が5%の富裕層に集中と聞けばまともな仕事をしたくなくなる。その理由と実質を見極めるかと思ったが、税制の問題やらアメリカの富裕層の実体のみで読後感に不満が残る。いくら努力しようが格差は広がるばかり。専門職につくか、博打を打ちリスキーなビジネス をするか捨て身で起業するか、それぐらいしか富裕層になる事はできない。中流に生まれたなら、自分を捨て、子供に英才を施すほうがよっぽど未来が開けるのでは。この構造社会を崩せるとは到底思えない。2016/09/11

しろくまZ

9
次期アメリカ大統領候補として、共和党はトランプ氏にほぼ決定し、民主党はサンダース氏が健闘しているとか。両氏とも格差拡大の結果、既存の政治勢力に飽き足らない人々に支持されているらしい。それでアメリカにおける格差の実態などを知りたくなり、本書を読むことに。特に面白かったのは第4章「アメリカン・ドリームと金権体質の歴史」で、植民地時代から現代までの格差の歴史が示されている。なお、レーガン、クリントン、ブッシュの各政権下の富の移動については第3章で詳述されている。現代アメリカを理解するのに手助けとなる書。2016/06/04

James Hayashi

8
再読。2020/04/17

まめタンク

6
2017年、75冊目。 90点 アメリカの格差について非常によくまとまっている。曰く、日本の格差は賃金格差であってアメリカの格差は資本格差であると、、。超富裕層の上位1%がその他99%の合計と等しいみたいな事が言われるけれど、アメリカの資本家が資本家である所以は独立段階である程度決まっている。それは偶然的に生まれたものでなく資本家が自ら作り出し維持したもの。格差は税制にあるのではなく、そもそも資本家によって決められている部分にあるのです。2017/06/13

cPu

5
格差が今の社会与件になっているアメリカ。低所得者が手の届かない家賃を水準にし階級ごとに地域的なすみわけをし暴力的な犯罪は貧困地域に囲い込んでいる。貧困層の子供たちは親が本を読む習慣がない。先生に本を読めと言われても読むことが出来きず両親と一緒にテレビをみてしまう。親がスーパーで安価で高カロリーの食事、マクドナルドの食事を子供に与えるから子供が太る。一緒に遊ぶ友人もいなくて親類のいざこざ、お金がないとか母親の職業の問題など憂鬱な話題がのぼり子供の発育に影響を及ぼすている。2010/02/18

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