内容説明
フランス革命に端を発した対仏戦争に対応するために「臨時軍」を発足させるが、世論や議会の支持が得られず挫折。副大統領との主導権争いから決闘となり、銃弾に倒れる。早すぎた「常備軍」の構想。
目次
痩せたカッシウス
ガラス球の中の男
太陽に近すぎた飛翔
地獄の手先
魔女の支配
信心深い事業と不信心な事業
悪いときに
激情の発作
いとも好戦的な気分
膠着状態
愚かな世界
パンフレット戦争
真実の対価
卑劣な意見
不吉な用事
ほろりとさせる光景
イライザ
著者等紹介
チャーナウ，ロン［チャーナウ，ロン］［Ｃｈｅｒｎｏｗ，Ｒｏｎ］
エール大学およびケンブリッジ大学を卒業。政治、経済および歴史の分野の著述家として知られる。最初の著書である“Ｔｈｅ Ｈｏｕｓｅ ｏｆ Ｍｏｒｇａｎ”（邦訳、『モルガン家 金融帝国の盛衰』、日本経済新聞社）で９０年度の全米図書賞およびアンバサダー・アワードを受賞。第二作である“Ｔｈｅ Ｗａｒｂｕｒｇｓ”（邦訳、『ウォーバーグ ユダヤ財閥の興亡』、日本経済新聞社）は９３年最高のビジネス書としてコロンビア大学経営学大学院よりエクルス賞を受賞すると同時に、全米図書館協会からその年最高のノンフィクションと評価された。現在はニューヨークのブルックリンに在住
井上廣美［イノウエヒロミ］
翻訳家。愛知県生まれ。名古屋大学文学部卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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KAZOO
36
下巻はジェファーソン派が大統領選で勝利を収めて連邦派が力を失ってしまいその後長い雌伏の時期が続いてしまいます。ハミルトンは長いこと政敵であったバー副大統領との決闘で命を落としてしまいます。波乱万丈の生涯を三冊の本で楽しむことができました。日本の人はあまり興味を持たないかもしれません。が私はアメリカ政治の在り方あるいは裏の事情を少しは知ることができました。2015/01/27
きみどり
2
轟く大河のような天才の生涯を、興味深く面白く読んだ。下巻では、ハミルトンは政治的に力を失い、やがて悲劇的な決闘へと雪崩れ込んでゆく。しかし彼が死んだ後の、彼を取り巻くニューヨークの人々、彼の子供たち、そして妻イライザの悲しみからは、上巻・中巻と目撃してきたハミルトンの偉大さ、高潔さを改めて感じずにはいられない。素晴らしい読書体験となった。2019/05/17
