内容説明
8人の識者が語る勉強の本当の意味。子どもにはやさしく、大人には詳しく解説します。
目次
子ども編(荒俣宏;内田樹;瀬戸内寂聴;坂東眞理子;福岡伸一;藤原和博;茂木健一郎;養老孟司)
大人編
著者等紹介
おおたとしまさ[オオタトシマサ]
育児・教育ジャーナリスト。All About公式「子育て」ガイドであり、心理カウンセラーの資格、中高の教員免許、小学校教員の経験もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルピナスさん
87
8人の識者それぞれが子ども時代に勉強が必要な理由を提示してくれているが、どんな言葉も養老孟司先生の「人生に正解や目的があって最短距離を歩むのがいいのなら、生まれたらすぐに死ねばいいことになる」には敵わないと思う。勉強は心の栄養とか、型を破るためにまず型を覚えるとか、本書はありがたいアドバイスに溢れていてどれも私の心には沁みるが、昨日の自分と今日の自分が変わっていく実感や日々の発見、そこから世界が拡がる感覚は子ども本人が考え悩み学んで掴んでいく事でしか身に付かないだろう。学びを味方に素敵な人生を。2022/12/29
パフちゃん@かのん変更
47
勉強といってもそれぞれの捉え方が違っていて、勉強=学校と言う前提で話している人や広い意味での読書や自然に興味を持つことも勉強ととらえている人、様々。結局、「生きのびるため」「自分が輝くため」というあたりが理解されやすい。「答えを知ることが目的ではなく、考えることが大切」というのもいいですね。勉強によって知識や考える力をつけ、学校生活で集団の中で生きる力や面白くなくても我慢する力(笑)を付ける。2013/10/09
rinko
35
小3のムスメがやたらと勉強めんどくさい、やりたくないと言いまして…うまい返しが思い付かないもので識者の方々のお知恵を拝借。ふむふむ、でした。でも、なんだかやっぱり自分の言葉ではないから子供に伝えても信憑性がないというか、リアルでないというか(笑)やりたくない、という言葉の裏を読んであげるということだけは何とか実践できそうです。養老先生の『疑問が生じること自体は健全に育っている証し』にちょっと救われ、『勉強することによって昨日の自分と違ってくる、自分が大きくなる、世界が広がる』が一番しっくりきたかな。2013/09/27
ヨクト
29
さて、タイトルの質問にあなたは答えられるますか?本書は有識者8人の答えを紹介。子どもが読む向けのパートと大人向けのパートに別れている独自の構成もなっている。答えはひとつじゃないし、自分なりの答えを出すのも難しいけど「そういうものなの」なんて言う親にはなりたくない。子供ができたら本書タイトルをはじめ、いろんな答えにくいことを質問されるんだろうな。ワクワクとビクビクどっちもですな。ただ残念ながら子供ができるなんて話は当分なさそうだ。まずは結婚相手を探したまえ、自分。2014/09/20
Tui
27
テーマは勉強。荒俣、福岡、瀬戸内、養老、と苗字を並べただけで誰か見当がつく、そうそうたる寄稿者。さらには、同じ内容を子ども向け、大人向けの2バージョン読める。子ども向けバージョンは、大好きなよりみちパンセ!シリーズを思い出させる。パンセ!を読むと、子どもの時に読みたかったと思わされるが、この本は、大人でも十分間に合いますよ、というかこれからでしょ!と語りかけてくれているよう。楽しい勉強を、いつまでも続けていきたい。そして、楽しいと思える勉強ができる現代は、幸せな時代なんだな。2018/10/04