感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
12
背徳と快楽。ウェズリー公爵は快楽を得るため、背徳の行為を求める。その犠牲となる侍従イクシュヴァークは、そもそもがその家系に背徳の歴史を背負っている。背徳から逃れることのできないイクシュヴァークの存在が、快楽を誘発するのは宿命なのだ。だからこそ、その主従関係は、禁断の香りを放ちながら、残酷な花を咲かせ、実まで落としてしまう。血塗れの薔薇は、滴るほどの朱色に染まっている。その実も、また……。2014/04/21
十六夜(いざよい)
7
最初から最後まで薔薇尽くし。美しい薔薇に囲まれたお城で繰り広げられる愛憎劇って感じでしたが、三話それぞれが違う目線で描かれており、リンクしている辺りに作家の上手さを感じた。高口里純さん初読みでしたが、世界観が独特で良かった。2014/12/17
えな
0
この閉じた世界で愛憎どろどろーしかもまったくもって報われない!っていう潔さ、まさに耽美って感じでよかったー。あとがきでも高口さん自身が書いてらっしゃったけど、最近はこういうノリのお話しあまりみかけないものね。公爵はどうなんだとは思うけど、イクシュヴァークにtって生きる意味を与えてくれたとうことだけで愛する理由になるっていう気持ちは伝わってきて余計不憫に。。世代を超えて誰一人幸せにならない、だけどそこがよい、ってなお話でした2014/07/13
むー
0
これは良いJUNE!2014/04/26
masanobu
0
うつくしい2022/06/15