内容説明
私立医大生は、外車を乗りまわして女性にモテモテという、世間の期待と固定観念がある。しかし私は、6畳1間で風呂・トイレなし、テレビなし、電話なし、クーラーなし、車なし、おまけに女なしの生活を続けていた。次々に講義の実習が始まる。ボロアパートの床が抜けそうなくらい本が増え、医師国家試験が近づいて…。悲壮感に満ちた「医学生」をユーモラスに描く痛快エッセイ。
目次
清貧の医学生
丘の上のサボテン男
骨学の心
粘着性格の人たち
東大寺住吉先生現る
祝・熱帯医学研究会
よく冷えた地下の解剖実習室
南の島の恋
蝶の舞う沖永良部島
病棟実習のころ
ジャカルタに東京を見た
すみれが丘の人たち
マルチョイの鬼
著者等紹介
米山公啓[ヨネヤマキミヒロ]
1952年山梨県生まれ。聖マリアンナ医科大学卒業。同大学第二内科助教授を経て作家に転身。医学博士。専門は神経内科。東京都あきる野市の米山医院等で医師としての仕事を続けつつ、作家活動を行なう。エッセイ、医療ミステリー、医学実用書など著作は多数。テレビ・ラジオなどの出演も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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