内容説明
医者になって5ヵ月目。深夜の当直医として、カルテをめくり一応見ているふりをするが、頭の中は真っ白。なんせ自分で診断して処方を書くというのははじめてだった。思わず叫びたかった。「医者、呼んでください」と。それに当直でつらいのは、寝ては起こされ、寝ては起こされで、だんだん眠りにつけなくなることである。「夜間の外来診察」をユーモラスに描く痛快エッセイ。
目次
エルステ当直
ゴキブリの出る病院
正月の当直
崩れる病院
見つめるナースたち
深夜の突撃隊
予期せぬ出来事
恐怖の交代時間
招かれざる患者
病院に住む医者
夜の待合室
深夜の縫合
著者等紹介
米山公啓[ヨネヤマキミヒロ]
1952年山梨県生まれ。聖マリアンナ医科大学卒業。同大学第二内科助教授を経て作家に転身。医学博士。専門は神経内科。東京都あきる野市の米山医院等で医師としての仕事を続けつつ、作家活動を行なう。エッセイ、医療ミステリー、医学実用書など著作は多数。テレビ、ラジオなどの出演も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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