内容説明
トーシツ患者が自らの手で描く日常。幻覚で花が歌う!?献血はNG!?台風で幻聴が増す!?およそ100人にひとりが発症する精神疾患の世界を描いたコミックエッセイ、第2弾!
目次
私は統合失調症
犬がいる!
薬と私
幻聴の話
家族のこと
夢うつつ
必要とされないもの
真夏の夜の幻視
SNSとの関わり
著者等紹介
木村きこり[キムラキコリ]
東京都出身。多摩美術大学卒業。高校生の時、統合失調症を発症。現在も幻覚症状と闘いながら、創作活動に励んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
17
精神疾患である統合失調症を抱えながら生きている画家である著者によるエッセイコミック。明るく描かれている部分も多いけれど、そのしんどさや苦労は並大抵のものでないことはしっかり感じられる。それをこういう形で表現して、他者の理解につなげることができるのは、才能だと思いました。生きていくうえで大切なお金や家族、仕事のことにもしっかりと触れられています。良かったです。2020/12/12
チサエ
6
KindleUnlimitedにて。私は精神障害者手帳2級を持ってるけど親に何も相談せずに取っちゃったな。こういうのってこの著者さんのように相談するものなのかしら。相談しようとも思わなかったわ。まぁ今さら。手帳持ってると助かることも多いので私としてはオススメです。2021/12/27
カッパ
5
大学とその後の画家として活動する様子を描いたと思う。 統合失調症の辛さとひとつのその体験を生かしなら生きていく様子を表しているように思う。2023/05/17
忍
5
前作よりコミカルに読み手が楽しく読めるように作られてると感じたけれど、作者は相当大変なんだと思った。 今作は家族や社会との付き合い方で、前作はどんな病気かに焦点を当てていた。今作では書かれてなかったけれど、暴れたりで本人も周りも大変なんだと思う。理解が進んで欲しい。2020/08/20
kenitirokikuti
3
Kindle Unlimitedにて。タイトルそのまんまの内容である。本書の第1巻は既読、この2冊目は初読みかもしれない▲最近、笙野頼子の私小説をずっと読んでいたのだが、本作に描かれている統合失調症の幻覚や幻聴の有様は、笙野氏が書く幻想私小説の描写とよく似ている。やはり白昼の覚醒時に存在感が強い幻覚や幻聴が侵襲してくる様ってのを実感なく想像力だけで生み出すのは無理だろうと思う。2023/06/20