出版社内容情報
近代文学研究の基礎文献を網羅。全150巻完結。 その中の貴重な一冊。
近代の作家研究・作品研究に欠かせない研究・評論・伝記・随想・書誌などの文献資料を初刊本・初出により復刻、文学史を踏まえた視点による第一線研究者の解説を各巻に付す。
底本
進路社・昭和22年
内容構成
時代精神との乖離に苦悩した最初の人、二葉亭の文学は日本の近代を時代の趨勢と観じた啓蒙的思想家とは当然別の次元の所産であり、二葉亭の問題意識を引き受けた上での二葉亭四迷論は本書をもってまさに嚆矢とする。
中村光夫(1911-1988)二葉亭四迷(1864-1909)