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ネットカフェ難民と貧困ニッポン

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784820300069
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0036

内容説明

2007年の流行語となった「ネットカフェ難民」の名付け親である「NNNドキュメント」チーフディレクターが語る、貧困ニッポンの真実。『NNNドキュメント’07 ネットカフェ難民~漂流する貧困者たち』平成19年「日本民間放送連盟賞」番組部門・テレビ報道優秀賞を受賞。

目次

1 漂流する難民(ネットカフェ難民たち;案内人シュウジさん)
2 難民SOS(自立生活サポートセンター「もやい」;貧困ビジネス)
3 闘うネットカフェ難民(ネットカフェ難民の味方;日雇い派遣と社会情勢)
4 ネットカフェ難民はどこへ(ネットカフェ難民生活からの脱出;国の対応;貧困は個人の責任ではない)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

28
2007年に書かれている本、しかしネットカフェ難民と呼ばれている人は更に増加しているのではないか。先日テレビで母親と娘二人がネットカフェで暮らしているケースもあることを知り愕然とした。ワーキングプア、ホームレス、ハンバーガーショップ難民etc、著者は海外の難民取材の経験も多いようだが、日本のネットカフェ難民は、海外の難民と本質的なところは何も変わらないと指摘している。円安やアベノミクスとやらで大企業はどこも増収の予想、しかしその裏側には生活困窮者も確実に増えていることを感じた。 続く・・・2014/05/09

Humbaba

8
一度厳しい環境に陥ってしまうと,そこから抜け出すことは容易ではない.例え社会がそれをサポートしていたとしても,そもそもその情報が手に入らなければ活用することは出来ない.サポートがなくても問題のない社会を作ることが理想だが,その理想を追う前に,現時点で発生している問題を解決するための方法を考えることが重要であろう.2013/02/05

すのう@中四国読メの会コミュ参加中

6
講義でこの映像の一端を見たのをきっかけに、読んでみようと考えた。企業が儲ける一方、貧困化する労働者。このような事態はどうにかしなければならない。自己責任とよく言われるが、それも限度がある。現在の状況は社会に問題があるからこそ、このように深刻化しているのではないか。自己責任論を振りかざす人は本来責任を負うべき人が責任逃れのために言っている、その言葉に感銘を受けた。2012/06/07

しぃたろ@記録の一部が消失:(

4
本書は"ネットカフェ難民"という造語を始めて使ったジャーナリストが、日本のワーキングプアと呼ばれる層を取材した渾身のルポ。私達と何ら変わりの無いごく普通の人達が不運の重なり合いによって住居を失い、ネットカフェで暮らし、日雇い労働でその日暮らしをする姿がリアルに描かれている。貧困や格差の拡大は犯罪を助長し、確実に国の力を弱める。全てを"自己責任"だと言い、見捨てる現在の日本。政治家達はそろそろ本気で貧困という問題に対して真摯に向き合うべきだ。他人事では無く、明日は我が身という事を忘れずに心に留めて欲しい。2011/10/01

越部社長

3
一時期は流行語大賞にノミネートまでされて「社会現象」のように扱われた「ネットカフェ難民」だが、最近はニュースで扱われることも減り、すっかり一過性のものとなってしまった感がある。しかし、社会や家族とのつながりが断ち切られ、「普通」の人が社会の底辺でもがき、浮上できないという姿はNHKの「無縁社会」とも同じ構図。現在もこの本の登場人物と同じような境遇に「落ちる」人々は益々増えていると思われる。筆者は引き続きライフワークとして取材を進めているが、この本も継続して読み直される価値があると思う。2011/09/30

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