内容説明
アメリカ外交は、介入と孤立の間で激しく揺れる。それは、国際事象に対する反応であると同時に、国内政治力学の反映でもある。迷宮のようなアメリカ国内政治が外交政策にいかなる影響を及ぼすのか。その複雑な力学を解明する。
目次
第1章 外交論の諸潮流とイデオロギー―イラク戦争後の状況を念頭に置いて
第2章 民主党左派・反戦派の外交課題と戦略
第3章 民主党穏健派の対外政策
第4章 リベラル・ホークと武力介入論の諸相
第5章 共和党リアリストの退潮と復権
第6章 共和党保守強硬派の外交思想―その特徴と歴史およびジョージ・W.ブッシュ政権の外交
第7章 新保守主義の思想と外交
第8章 ブッシュ政権とネオコンの盛衰―ネオコンとリアリストの相克
第9章 エバンジェリカルの外交観と孤立主義の要因
第10章 国防総省の「テロとの闘い」をめぐる人脈―ラムズフェルドからゲイツへ
著者等紹介
久保文明[クボフミアキ]
1956年生まれ。東京大学法学部卒。法学博士(東京大学)。東京大学法学部助手、筑波大学社会科学系講師・助教授、コーネル大学・ジョンズ・ホプキンス大学・ジョージタウン大学客員教授、慶應義塾大学法学部助教授・教授を経て、東京大学法学部教授。専攻、アメリカ政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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