内容説明
人びとの“経験”や“個性”を注視し、民衆思想史・女性史・沖縄思想史などに取りくみ、多くの読者を惹きつけてきた鹿野政直。その著作に触発された研究者たちの鹿野思想史論。
目次
第1部 鹿野思想史の成立と方法(触発する歴史学―鹿野思想史の特徴と性格について;前期鹿野思想史学の確立過程―『資本主義形成期の秩序意識』の形成にそくして;鹿野思想史と丸山政治思想史―ドレイ性の剔抉)
第2部 鹿野思想史の焦点/その問題群(「個性のふるまい」をめぐって;呪詛される近代―大正デモクラシーと民衆思想史の交点で;鹿野女性史の視角―『現代日本女性史』を読む;思想史の場としての「健康」;「兵士論」とその問題点―「インテリ兵」と「農民兵士」;鹿野政直「浜田知明論」の深度と射程―歴史家が絵画を読むということ;いのちの思想史の方へ―鹿野民衆思想史にとっての沖縄)
著者等紹介
赤澤史朗[アカザワシロウ]
1948年生まれ。立命館大学名誉教授
北河賢三[キタガワケンゾウ]
1948年生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授
黒川みどり[クロカワミドリ]
静岡大学教授
戸邉秀明[トベヒデアキ]
1974年生まれ。東京経済大学経済学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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