内容説明
オリンピック、国際競争力の強化、防災、コンパクトシティ―さまざまな美名に隠された都市開発は、いったい誰のためなのか。アベノミクス都市再生で、地域住民のくらしと権利が壊されてゆく。
目次
1 企業主権の都市開発を問う―アベノミクスは都市をどのように変えようとしているのか(アベノミクスの国土改造戦略;アベノミクスの都市開発戦略;「選択と集中」の都市開発―その極みとしての特区方式;強まる資本による空中・地上・地下支配;金融商品化する都市開発;危うさのなかの暴走―アベノピックス都市再生;破壊されるくらし・地域・民主主義)
2 再開発利益を問う―利益はどこから生まれ、誰が手にするのか(再開発とは何だ;再開発のしくみ―モデルによる説明;開発利益を分析する(その1)―公的助成金を捨象
開発利益を分析する(その2)―公的助成金の導入
権利床・保留床の大きさはどのようにして決まるのか
総開発利益を手にするのは誰か
零細権利者はどうなるか―権利変換)
著者等紹介
岩見良太郎[イワミリョウタロウ]
埼玉大学名誉教授・NPO法人区画整理・再開発対策全国連絡会議代表世話人。1945年生まれ。東京大学工学部都市工学科卒、同大学院博士課程修了(工学博士)、青森大学、都留文科大学を経て1994年より埼玉大学経済学部教授。2011年退官。この間2001~02年ロンドン大学(LSE)において、イギリスの都市計画と地域社会とのかかわりについて調査研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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