内容説明
旧来の市場像を根底から批判し、「余剰」という視角から市場を捉え直す試み。資本主義の歴史性を「理論」的に解き明かそうとする意欲作。
目次
第1章 市場像の源流―思想史的考察(奢侈に牽引される市場―ロックとヒューム;奢侈から必要へ―スミス;単純流通としての市場―マルクス;宇野弘蔵の冒頭商品論)
第2章 商品論の再構成(富としての余剰;商品交換と社会的再生産;“間”という外部と商人;社会的再生産と余剰)
第3章 貨幣機能の二重構造(価値形態論と価値尺度論;価値尺度論と流通手段論;貨幣と信頼)
第4章 蓄蔵貨幣の形成と資本の運動(市場と貨幣;蓄蔵貨幣概念から貨幣の資産性へ;資産性の展開)
第5章 労働力商品化の多型性(労働力商品論の構成;労働力の価値規定;労働過程;資本主義のもとべの労働過程・労働市場・“再生産”過程)
著者等紹介
沖公祐[オキコウスケ]
香川大学経済学部准教授。1971年広島県生まれ。東北大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。東京大学大学院経済学研究科助手、香川大学経済学部講師を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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