内容説明
高度成長期を統計的に概観した上で、1950年代を主な対象に、市場環境・経営戦略・業界の協調行動・産業政策・制度設計を検討し、成長の始動要因を描く。
目次
第1部 産業構造と合理化(高度成長期の産業構造―1960‐65‐70接続産業連関表を中心に;戦後日本の産業合理化―鉄鋼生産設備のヴィンテージ変化とその生産性効果;国鉄の輸送力増強と市場競争)
第2部 成長産業と企業(高度成長初期の自動車産業と下請分業構造―東洋工業のケースを中心に;「国民車構想」とモータリゼーションの胎動―新三菱の乗用車開発を中心に;コンピュータ産業の初期市場―メーカー内需を中心に)
第3部 産業調整(繊維産業における需給調整政策;輸出カルテル助成政策―輸出入取引法1953、55年改正を中心に;石油化学工業における投資調整)
第4部 都市化と労働者(都市経済の成長―東京の事例;企業合理化と「職制改正」―昭和電工の事例1949~62年;戦後文学のみた高度成長)
第5部 戦後アジアと日本(資本輸出の展開―対アジア進出を中心に)
著者等紹介
原朗[ハラアキラ]
1939年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程中退。東京大学名誉教授。首都大学東京客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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