目次
序章 現象学的アプローチ
第1章 医師と患者、それぞれの世界(自己の世界;共通世界 ほか)
第2章 病気(意味を構成するレベル;患者の病気理解 ほか)
第3章 身体(生の身体;客体としての身体 ほか)
第4章 癒しの関係(生活としての病気;共感的理解 ほか)
著者等紹介
トゥームズ,S.カイ[トゥームズ,S.カイ][Toombs,S.Kay]
1943年イギリス生まれ、アメリカ合衆国市民。1982年ベイラー大学(テキサス州ウェーコー)を主席で卒業(文学士)。84年同大学修士課程修了(哲学修士)。88年ライス大学(テキサス州ヒューストン)修士課程修了(哲学修士)。90年同大学博士課程修了(哲学博士)。1984年ベイラー大学哲学科講師、86年同大学助教授、94年より同大学准教授
永見勇[ナガミイサム]
1941年広島県生まれ。66年名古屋工業大学(工学士)。72年アーラム大学修士課程修了(文学修士)。77年シカゴ大学博士課程修了(哲学博士)。現在、立教大学文学部教授
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感想・レビュー
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ABCsaitoDEF
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実際に病棟にでて働く前に、この本を読無ことができて良かったと思えた。この本を勧めてくださった大学の先生に感謝したい。著者自身が多発性硬化症を患っている哲学の教授ということもあり、医療×現象学の世界を伝えてくれる貴重な本だ。データ全盛の時代、エビデンスに基づいたケアの実施は絶対条件であり、医療者は病を客観視することに徹し病状として捉えることが当たり前となっている。しかし患者の病に対する思いは大きく異なり、私の体でありながら制御できず、本人以外の世界との関わりを混乱させる障害として捉え、強い苦悩を強いられる。2020/01/21