内容説明
このシリーズの編纂を開始した1996年当時は、病院の看護婦にとって、行政から出される文書は、必ずしも自分の業務の身近なものではなく、日常業務とどのように関連しているかを考える方は少なかったように思います。しかし、この4年の間に様変わりしました。少子・高齢社会の到来が、否応なく保健・医療・福祉の統合を図ることを求めました。そのために解決しなければならない課題が山積しており、行政主導の政策が行われるようになりました。そして、病院の医療や看護がそれによって大きく影響されることとなり、それらの情報をいかに先取りしていくかが、看護管理者に課せられた大きな役割ともなりました。さて、1999年版ですが、21世紀の保健・医療・福祉の統合を目指した、具体的な行動計画を策定する時期であることを示す文書が多くなっています。この編纂を始めた1996年頃には、これからの方向をどうするかについてプランを示す文書が多かったように思います。しかし、今日に至っては、その計画を述べる時期が終わったことを感じます。
目次
将来を方向づける重要報告集1999年版(准看護婦の看護婦への移行教育に関する検討会報告書;医療提供体制の改革について;社会福祉基礎構造改革について(中間まとめ)
今後の末期医療の在り方について
21世紀のたばこ対策検討会討議内容のまとめ ほか)
社会、日本看護協会、厚生省看護課の動き1999年版(社会の動向1999年版;日本看護協会月間活動報告1999年版;厚生省看護課から報告1999年版)