出版社内容情報
モロッコ→カナリア諸島→キューバ→パナマ運河→ペルー→チリ-→イースター島→タヒチ…を巡る船旅の途上で考えたこと――歴史、今、これから。コロンブスは奴隷商人だったかもしれない…「ヨーロッパ奴隷制文明圏」について考える一冊。
1 カサブランカの休日
2 ゲバラのキュ-バ
3 リマの異端審問裁判所
4 先住民文化復活へ
5 ゴーガンの知らなかったタヒチ
6 植民地主義寸考
「……植民地主義のことをこれまでもっぱら関心のひとつとしてきたことから「植民地文化史」という書名をとることになった。おもに中南米世界を対象としている。それは本文中でも記したように中南米―スペイン、あるいはイベリア半島という軸をとおして日本の近代化に絶大な影響を残した欧州の再検討という意味をもった。ひとつの問題提起をしたつもりである。」(あとがき)