内容説明
約800年前、京都に生まれた親鸞は4歳で父を、8歳で母を亡くした。今度死ぬのは自分だ、死ねばどうなるのかと驚き、出家して比叡山に登ったのは9歳の時である。しかし血のにじむ20年の修行でも、暗い魂の解決はできなかった。泣き泣き下山した親鸞は法然に出会い、すべての人がありのままの姿で救われる「弥陀の本願」を聞いて救われる。法然の弟子となり、弥陀の本願ただ一つを伝えた親鸞は35歳の時、権力者の逆鱗に触れて流刑に遭っている。その後も親鸞の人生は、最後まで波乱の連続だった。その一生と思想を、本書はイラストと共にわかりやすく解説する。
目次
第1章 出家と破天荒の肉食妻帯
第2章 同門の友人との大論争
第3章 浄土教の広まりと過酷な弾圧
第4章 関東でたゆまぬ布教
第5章 嵐止まぬ晩年の京都
第6章 親鸞は何を教えたのか
著者等紹介
仙波芳一[センバヨシカズ]
1973年生まれ。横浜市出身。中央大学大学院文学研究科国史学専攻博士前期課程中退。東京都・八王子市郷土資料館専門員を経て、現在、真宗史学研究所研究員。富山県在住
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