出版社内容情報
1国の社会資本の整備拡充は,開発戦略としてその国の経済発展に対して極め
て重要な意味をもつ。本書は,先進国・途上国8カ国を対象に,各国の経済発
展の段階に応じて,社会資本が果たした役割と直面する問題を,わが国の経験
と対比しながら明らかにする社会資本の国際比較。
内容説明
本書は、長期的にみたときの公共投資政策の経済合理性とはなにかについて考え、わが国の社会資本形成について、その展開過程を振り返りながら、それらを貫く経済合理性を抽出し、併せて社会資本の建設と運営が抱えている課題を明らかにし、経済発展の各段階で発生する社会資本の問題を、発展段階の異なるいくつかの国々について横断面的に分析するものである。
目次
第1部 日本の社会資本(社会資本と国民経済;公共投資の展開;展開過程の合理性;公共投資の地域間配分の決定要因;社会資本の最適水準;社会資本と所得分配;補助金の整理合理化と公共投資)
第2部 発展段階と社会資本(途上国の離陸と社会資本;地域格差と社会資本―韓国;EC経済統合と社会資本―ギリシャ;統合ドイツの社会資本;公共投資の衰退―アメリカ;都市の盛衰と社会資本―デトロイト)