内容説明
猟奇殺人の記録は大衆社会の清涼剤である。古今東西の犯罪研究書や実話雑誌をテキストに雑学の大家がレクチャーする裏モノ人間講座。
目次
猟奇事件報道は大衆社会の清涼剤である
稀代の“少女たらし”樋口芳男の意外な証言
猟奇事件記事がもたらす夫婦生活の新しい夜明け
戦争における暴力衝動と性的倒錯のドグラマグラ
少年犯罪ブームの極北に立つ伝説の暗黒王子
戦後の混乱期、男娼たちを襲った猟奇事件
関東大震災が招いたデマゴギーと大量虐殺
死刑以上の刑がないことを吾人は悔やむ
無理情死こそ理不尽な殺人の中の殺人である
それは苦痛ではない。斬首における医学的考察
生と死をめぐるアンビバレントな欲動
「佐川君」の父親の(二度目の)死亡記事
「セックス」という言葉がインテリ語だった時代
身の毛がよだつ自殺実況テープの中身
ポスト「阿部定事件」に見る戦後女性の情愛問題
人間の本能が求める不変の真理と心理
発禁処分前夜―変体猟奇雑誌の華氏451度
著者等紹介
唐沢俊一[カラサワシュンイチ]
1958年札幌生まれ。大学在学中から古書街を渡り歩き、B級情報の収集に努める。守備範囲はこの世の中の、ちょっとヘンなもの全般。裏モノエッセイ、社会時評、古書評論などの他、戦後期大衆文化文献の復刻、テレビのスーパーバイザーなども務める。と学会創設会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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