内容説明
「外交の失敗は一国を滅ぼす」といわれる。尖閣問題で日本の政治家たちはまさにこの言葉を突きつけられた。日中国交正常化四十周年を迎えた二〇一二年、中国では習近平が国家主席に就任し、日本でも新政権が発足。日中関係は新時代を迎えた。その第一歩として、混迷を深める尖閣問題の仕切りなおしは世界が注目する重要課題となる。本書では与野党政治家への直接取材を通して尖閣をめぐるこれまでの動きを振り返り、さらに新政権の外交戦略に迫った。
目次
第1章 石原慎太郎が火を点けた
第2章 怒る中国、揺れる永田町
第3章 都知事、購入宣言の波紋
第4章 尖閣に立つ
第5章 国有化という爆弾
第6章 新政権は日中衝突を避けられるか
著者等紹介
大下英治[オオシタエイジ]
1944年広島県生まれ。広島大学文学部卒業。1970年、『週刊文春』の記者となる。記者時代『小説電通』(徳間文庫)を発表し作家としてデビュー。1983年フリーとなり、作家として政財官界から経済、芸能、犯罪まで幅広いジャンルで創作活動を続けている。著書は360冊以上にのぼる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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