竹書房文庫
「超」怖い話Ζ(ゼータ)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 225p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812422298
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

ついに第6巻、「超」怖い話・夏の陣が来た。いつにもまして本気である。本気、正気を超えてもはや、狂気に抵触しているフシさえある。これがフィクションならば(怖い話を書いてやろうという明確な意図をもって編むものなのであれば)、そんなことは在り得ないのだが、幸か不幸か実話である。自分では考えも及ばなかったストーリーが外から襲ってくる瞬間、狂気に近い恐怖は湧き上がる。体験者の口から聞き集めた生の恐怖は、鼓膜を通してこちらを襲い、それを書き記すペン先から今度は読者であるアナタへと感染する。

目次

地獄彷徨(キャンパー;夜のプール;じいさんエレベーター;靴;期待;とっくり;忠告;邂逅;うたた寝;T.S ほか)
「超」怖い話号の船史

著者等紹介

平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
1961年神奈川県生まれ。映画・ビデオの批評・制作から、CFの企画、インタビュー、ルポ、自動販売機の営業、コンビニの店長と、様々な職歴を重ね、現在は生理的に嫌な話を書かせたら日本で三指に入る小説家にして、日本でいちばん陽気な怪談コレクター
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

143
平山夢明さんの実話怪談は相当にえげつない話も多いですが、でもやはりベテランの味でどれも高品質ですし安心して楽しく読めますね。『壷塚』津又さんは小学校の時に登ってはいけないと言われていた学校の裏山に登り金色に光る綱を見つける。午後の授業が始まると腹の調子が悪くなり早退する事になる。帰りの道を追って来た友達から金色の綱を渡され、何故か牡蠣だけは喰うなよと注意される。家に着き部屋で金色の綱を見て感心し母親を呼ぶと持っていたお盆で頭をはたかれる。よく見ると鞄に詰めた糞を並べていて後に聞くと壷とは狸の腹の事だった。2020/07/23

NAO

22
とっくり、裏鏡怖い、忌外しは勉強になった。2017/03/16

hannahhannah

16
ギリシャ文字シリーズ第六弾。全42話のうち、平山夢明が38話執筆で、加藤一は4話のみ執筆。加藤さんが書いた話は長めのものが多かった。今作は両者ともに怖い話は少なかった気がする。「南京豆」は中国のホテルで子どもの幽霊に南京豆を投げる変な話。「猫三匹」は猫が宙をぽて、ぽてと歩いてくる。猫可愛すぎだろ。「方法とその効果について」は話者が嫌いな上司を呪う話。何か粘土作ったり墓場に行ったりして本格的だった。ラストの「待機屋」は葬儀社の人が病院で体験した恐ろしい話。霊安室は窓もなく薄暗くて不気味だ。一番怖い話だった。2017/05/11

いきもの

7
段ボール、フィルター交換、棺潜りが好き。2016/03/14

ギタバリョー

6
シリーズ第六巻。例のごとく平山氏の謝罪から。締切がある限り終わらない仕事は無い。「T.S」「帰宅」「電柱」「南京豆」「椎堂弥五郎」「血の丸」「裏鏡」「方法とその効果について」前半は地味な印象。後半は呪いの話多め。「キャンパー」擬音の妙。砂の女。「段ボール」箱の執念。デルタ収録の「泥酔者」に若干類似。「向こう側」繋がらないものが不意に繋がる瞬間。前シリーズで公衆電話同士が繋がる話があったが更に高度な混線。「ベッド」謎の木片。呪物なのか何なのか。「待機屋」身体を張った実験。結果はこの通り。2017/11/05

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