内容説明
先住民、難民、移民、障害者、ホームレス…。さまざまな現場で社会的に排除された人たち。彼らを社会的に包摂しようと支援する取り組み。ところが、その包摂が新たな排除を生み出すというパラドックス。遠い世界のどこでもない、いま私たちの足下で何が起こっているのか?
目次
「社会的包摂/排除」現象への人類学的アプローチ
第1部 開発―「弱者」がつくられるフィールド(ケニア牧畜民の伝統社会は開発から逃れられるか;エチオピア牧畜民に大規模開発は何をもたらすのか;ボツワナの狩猟採集民は「先住民」になることで何を得たのか;オーストラリア先住民の「暴力」といかにつきあうか)
第2部 難民―グローバリゼーションと国籍(アフリカの難民収容施設に出口はあるのか;アンゴラ定住難民の生存戦略は持続可能か;在日インドシナ定住難民の「彼らなりの暮らし」はどう保たれているか;第三国定住難民と私たちとの接点はどこにあるのか)
第3部 福祉―私たちは「隣りにいる他者」といかに生きるか(ホームレス状態から地域生活への移行において何が問われているのか;野宿者の日常的包摂は可能か;精神障害者の世界は受け入れられるか;脱施設化は真の解放を意味するのか)
著者等紹介
内藤直樹[ナイトウナオキ]
徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部准教授。博士(地域研究)。専門は人類学・アフリカ地域研究
山北輝裕[ヤマキタテルヒロ]
日本大学文理学部社会学科准教授。博士(社会学)。専門は社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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