出版社内容情報
里山学」を冠する初めての本。自然科学だけでなく人文・社会科学が協同し、専門家と市民や行政が連携する実践学を提唱する。
目次
序 今なぜ「里山学」か
1 里山のいま、むかし(里山の民族生物学;森と人の関わり―滋賀の里山;里山が生んだ日本の植物文化―江戸の人びとの暮らしのなかに生きた自然)
2 里山と人の関わり(里山の環境倫理―環境倫理学の新展開;日本語にみる自然観;縄文人の里山利用との接点―奈良県奥吉野のアク抜き技術から;近代化と河川環境の変貌―長良川河口堰問題から「里山」を考える;中国雲南省・少数民族の山の利用―ハニ族の信仰と山の利用を中心として;里山所有の過去・現在・未来)
3 里山の生きものたち(水辺環境と里山―身近な生きものと自然文化の盛衰;クモからみた里山;サルからみた里山)
4 里山の保全と地域共生(山を持つことの苦と愉しみ―大分県山国町における経験から;里山保全のための道具類;パートナーシップによる里山づくり)
著者等紹介
丸山徳次[マルヤマトクジ]
1948年生まれ。龍谷大学文学部教授、里山ORC副センター長。哲学・倫理学
宮浦富保[ミヤウラトミヤス]
1957年生まれ。龍谷大学理工学部教授、里山ORCセンター長。森林生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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