出版社内容情報
ゴヤの作品の美術史的解釈に影響を与えてきた従来の諸仮説を打ち破る試み。
内容説明
本書は、スペインを考える時に用いられなければならない、そして否定されるかもしれない、歴史的モデル―啓蒙主義―の押し付けを越えていこうという試みを示す。それは著者自身がおこなった一次資料の調査を反映しており、そこにはゴヤの芸術に関連して決して議論されたことのない資料が多く含まれている。
目次
1 序―ゴヤ像の形成とその矛盾点
2 芸術家と諸制度
3 宮廷肖像画家(一七八九‐一八〇八年)
4 ゴドイ、ゴヤ、そして啓蒙の表象
5 ゴヤと移りゆく体制(一八〇八‐一八一六年)
6 王政復古の表明と啓蒙の終焉
7 結論へ向けて
著者等紹介
立石博高[タテイシヒロタカ]
1951年生まれ。東京外国語大学外国語学部教授
木下亮[キノシタアキラ]
1955年生まれ。昭和女子大学文学部助教授
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