出版社内容情報
個別経営の自立性・独立性が強く与えられた状況で最大限の収益を追求するべく投資リスクを負おうとする経営の「思想」が農業構造変動の推進役となっている茨城県・栃木県を中心として、地域がもつ個性に十分注意しながら北関東農業の構造を浮き彫りにした。
第1章 北関東農業の構造的特徴と各章の位置づけ
1.北関東農業の構造的特徴
2.茨城県農業の構造的特徴
3.栃木県農業の構造的特徴
4.北関東農業の鳥瞰
第2章 茨城県東町(県南利根川下流水田地帯)
-構造変動が遅れている地域で進む転作受託による規模拡大
1.東町農業の構造的特徴と町農政
2.個別農家の経営展開の状況と展望
3.おわりに
第3章 茨城県河内町(県南利根川下流水田地帯)
-「借り足し型」借地経営のすくみあい構造から脱却と転作受託による構造再編
1.河内町農業の構造的特徴と町農政
2.個別農家の経営展開の現状と展望
3.組織経営体の実態4.まとめ
第4章 茨城県旭村(鹿行台地畑作地帯)
-大規模甘藷作経営の到達点と展望―
1.旭村農業の構造的特徴
2.旭村の農業施設の実施状況等
3.大規模甘藷作経営の現状と今後の展開方向
4.おわりに
第5章 茨城県八千代町(県西猿島台地畑作・畑作複合陸田地帯)
-出作拡大によす露地野菜経営、転作受託による米麦経営の展開
1.八千代町農業の構造的特徴
2.町農政の動向
3.露地野菜作経営の現状
4.米麦作経営の現状
補論 千麦複合経営の経営構造
3.農地流動化の現状と問題点
4.おわりに
第10章 埼玉県羽生市(埼玉県北部利根川流域・陸田湿田混合地帯)
1.はじめに
2.センサスにみる羽生市の農業構造
3.羽生市農政の概要
4.担い手農家の経営の現状と今後の方向
5.おわりに
終章 各章の要約と展望
1.水田地帯の諸相と展望
2.畑作地帯の諸相と展望
目次
第1章 北関東農業の構造的特徴と各章の位置
第2章 茨城県東町(県南利根川下流水田地帯)―構造変動が遅れている地域で進む転作受託による規模拡大
第3章 茨城県河内町(県南利根川下流水田地帯)―「借り足し型」借地経営のすくみあい構造からの脱却と転作受託による構造再編
第4章 茨城県旭村(鹿行台地畑作地帯)―大規模甘藷作経営の到達点と展望
第5章 茨城県八千代町(県西猿島台地畑作・田畑複合陸田地帯)―出作拡大による露地野菜経営、転作受託による米麦経営の展開
補論 千葉県富里市(北総台地畑作地帯)―雇用労働力導入で規模拡大を図る有機農業経営
第6章 栃木県芳賀町(水田二毛作・開田地帯)―利根川中流域・乾田二毛作地帯における転作受託経営の展開
第7章 栃木県上三川町(「多作目型複合経営」地帯)―経営複合化進展地域における農業構造と営農集団
第8章 栃木県黒磯市(那須野ケ原・大規模開田地帯)―開田による大規模水田経営の展開
第9章 群馬県玉村町(水田二毛作・米麦複合経営地帯)―転用圧力を受ける水田二毛作地帯における農地流動化の現状
第10章 埼玉県羽生市(埼玉県北部利根川流域・陸田湿田混合地帯)―機械利用組合が辛うじて水田農業を支える担い手不足地域
終章 各章の要約と展望