筑波書房ブックレット
WTOとカナダ農業―NAFTA(北米自由貿易協定)とグローバル化は何をもたらしたか

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  • サイズ A5判/ページ数 62p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784811902517
  • NDC分類 611.1
  • Cコード C0036

出版社内容情報

アメリカに次ぐ世界第2の輸出大国カナダが、どのような状況下におかれているかを明らかにする。

1.カナダの農業構造
(1)地域差が大きいカナダの農業構造
(2)畜産、油糧種子の生産にシフト
(3)大規模層への生産の集中が進む

2.農産物販売のしくみはどうなっているか
(1)穀物輸出の流れ
(2)カナダ小麦局(CWB)による穀物輸出
(3)マーケティング・ボードによる鶏卵の供給管理

3.北米自由貿易協定(NAFTA)とカナダ農業
(1)米加自由貿易協定のねらいと特徴
(2)米加自由貿易協定と農業問題
(3)カナダと米国、メキシコとの農産物・食品貿易
(4)米加自由貿易協定下の穀物と畜産の貿易

4.多国籍アグリビジネスのカナダ進出
(1)米加自由貿易協定と多国籍企業
(2)多国籍アグリビジネスによる穀物一次加工部門の支配
(3)急速に進む穀物集荷・保管部門の再編成
(4)食肉業界への多国籍アグリビジネスの進出
(5)誰のための自由貿易協定か?

5.WTOとカナダの農業・農政
(1)ウルグアイラウンド農業交渉に対するカナダ政府の立場
(2)WTO体制のもとでのカナダ農政の変化
 ・供給管理品目の「関税化」
 ・穀物運賃補助金の廃止
 ・農業セーフティ・ネット対策
 ・カナダ小麦局の改革
(3)WTO農業交渉とカ

内容説明

本書では、カナダの農業・農政の最近の変貌を、WTO農業交渉や北米自由貿易協定(NAFTA)というグローバルな動きと関わらせて述べることにします。

目次

1 カナダの農業構造(地域差が大きいカナダの農業構造;畜産、油糧種子の生産にシフト ほか)
2 農産物販売のしくみはどうなっているか(穀物輸出の流れ;カナダ小麦局(CWB)による穀物輸出 ほか)
3 北米自由貿易協定(NAFTA)とカナダ農業(米加自由貿易協定のねらいと特徴;米加自由貿易協定と農業問題 ほか)
4 多国籍アグリビジネスのカナダ進出(米加自由貿易協定と多国籍企業;多国籍アグリビジネスによる穀物一次加工部門の支配 ほか)
5 WTOとカナダの農業・農政(ウルグアイラウンド農業交渉に対するカナダ政府の立場;WTO体制のもとでのカナダ農政の変化 ほか)

著者等紹介

松原豊彦[マツバラトヨヒコ]
1955年大阪府生まれ。1983年京都大学大学院経済学研究科後期博士課程満期退学。宮城学院女子大学専任講師・助教授を経て、現在は立命館大学経済学部教授。博士(経済学)
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感想・レビュー

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WS

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カナダの農業構造が大掴みだがわかる。1.カナダは米加自由貿易協定、WTO協定により大規模経営農家は増えたが、中小規模のは減ってしまう「二極化」が進んでいる。2.米加自由貿易協定で、カナダの農産物・食品輸出は伸びたが、穀物運賃補助金の廃止なども相まって、農場純所得はほとんど延びておらず、物価上昇も考慮すると実質的には減少している。3.2の協定のもとで多国籍アグリビジネスがカナダに進出している。これらが重要だと思った。また、カナダの農企業は実質アメリカの農企業で結局アメリカの支配になってしまっていると感じた。2016/02/28

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