遠山啓―行動する数楽者の思想と仕事

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遠山啓―行動する数楽者の思想と仕事

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  • サイズ 46判/ページ数 398p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784811807997
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0041

出版社内容情報

数学者・教育者・思想家にして教育運動の実践者。その仕事の全貌を遠山本人の著述とともに描きだす「遠山啓による遠山啓入門」。遠山啓とはなにものか──。



1950年代から60年代、いまも読み継がれる『無限と連続』『数学入門』を著し、数学教育の改革を提唱して「水道方式」「量の体系」を創出。

障害児への教科教育の道を拓き、70年代には「競争原理批判」を展開。ガウス分布にもとづく5段階評価の誤りを指摘し、序列主義と学歴社会を超える論証を発表する。最晩年、教育の市民運動を主宰して、親と教師と若者をつないだ。



数学者・教育者・思想家にして教育運動の実践者。その仕事の全貌を遠山本人の著述とともに描きだす。本書は「遠山啓著作集」の編集者がまとめた初の評伝であり、「遠山啓による遠山啓入門」の書である。

◎???まえがき



プロローグ◎水源に向かって歩く──行動する数楽者の生涯



第1章◎学問・文学と出会うまで──一九〇九年~一九三〇年(十歳~二十歳代)

1●母ひとり、子ひとりで育つ

2●数学・文学・哲学との出会い

3●六年間のまわり道



第2章◎先駆的な数学研究への情熱──一九四〇年代(三十歳代)

1●敗戦と学問

2●研究への没頭

3●戦後の民主化運動のなかで



第3章◎数学教育の改革運動へ──一九五〇年代(四十歳代)

1●数学教育協議会の設立

2●生活単元学習(新教育)への批判

3●生活単元学習の背景

4●教育による社会の改造と持続



第4章◎「水道方式」と「量の体系」を創る──一九六〇年代(五十歳代)?

1●日本の算数教科書の変遷

2●水道方式の創出

3●量の体系の構築

4●ブームと弾圧



第5章◎数学教育の現代化をめざして──一九六〇年代(五十歳代)?

1●数学教育の近代化から現代化へ

2●一貫カリキュラムに向けて

3●なぜ数学を学び、教えるのか

4●教育政策と学習指導要領



第6章◎人間の文化としての数学──一九六〇年代(五十歳代)?

1●数学という文化

2●数学にはどんな特質があるか

3●数学における方法とはなにか

4●数学はどのように発展してきたか



第7章◎知の分断を超えて──教育と学問・科学・芸術(ミドルサマリー)

1●学問と教育の分断を結ぶ

2●自然科学と人文科学の断層を埋める

3●科学教育と芸術教育をつなぐ…



第8章◎原点としての障害児教育──一九七〇年代(六十歳代)?

1●人間観・教育観をゆるがす体験

2●教育の原点を問う

3●人間は測り知れない存在



第9章◎競争原理・序列主義への挑戦──一九七〇年代(六十歳代)?

1●教育における自由と統制

2●国家主義と序列主義

3●教育思想としての競争原理批判…



第10章◎"術・学・観"の教育論──一九七〇年代(六十歳代)?

1●たのしい算数・数学

2●数学教育の二つの柱

3●教育の未来像」



第11章◎「ひと」運動のしごと──最晩年・一九七二年~一九七九年

1●『ひと』創刊の舞台裏

2●雑誌から生まれたうねり

3●ひと塾に集う

4●遠山啓と教育の市民運動…



エピローグ◎遠山啓という水脈──その闘いが遺したもの



◎あとがき



◎年譜と著作─遠山啓の軌跡

◎引用文献・出典一覧

友兼 清治[トモカネ セイジ]
1945年、神奈川県の川崎に生まれる。1968年、国土社に入社。数学教育協議会の担当編集者となり、遠山啓と出会う。
1974年、創設まもない太郎次郎社に移籍。月刊誌『ひと』の編集とともに「現代教育実践文庫」(通称「ひと」文庫)第1期の制作にたずさわる。また『遠山啓著作集』をはじめ、同社の遠山著作のほとんどを担当する。太郎次郎社代表取締役をへて、1990年よりフリー。

内容説明

先駆的な数学研究、水道方式と量の体系、数学教育の現代化、障害児の原教科教育、競争原理批判…。その仕事の全貌を遠山本人の著述とともに描きだす。人間と文化を愛し、時代と格闘しつづけた四十年の軌跡。

目次

第1章 学問・文学と出会うまで―一九〇九年‐一九三〇年(十歳‐二十歳代)
第2章 先駆的な数学研究への情熱―一九四〇年代(三十歳代)
第3章 数学教育の改革運動へ―一九五〇年代(四十歳代)
第4章 「水道方式」と「量の体系」を創る―一九六〇年代(五十歳代)1
第5章 数学教育の現代化をめざして―一九六〇年代(五十歳代)2
第6章 人間の文化としての数学―一九六〇年代(五十歳代)3
第7章 知の分断を超えて―教育と学問・科学・芸術(ミドルサマリー)
第8章 原点としての障害児教育―一九七〇年代(六十歳代)1
第9章 競争原理・序列主義への挑戦―一九七〇年代(六十歳代)2
第10章 “術・学・観”の教育論―一九七〇年代(六十歳代)3
第11章 「ひと」運動のしごと―最晩年・一九七二年‐一九七九年

著者等紹介

友兼清治[トモカネセイジ]
1945年、神奈川県の川崎に生まれる。1968年、国土社に入社。数学教育協議会の担当編集者となり、遠山啓と出会う。1974年、創設まもない太郎次郎社に移籍。月刊誌『ひと』の編集とともに、同社の遠山著作のほとんどを担当する。太郎次郎社代表取締役をへて、1990年よりフリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぺろりん

0
数学の王道を歩んできた人物だが、障害児教育にのめり込んで「原教科」を構想したり、「術・学・観」の教育論を提唱して観の土台としての総合学習」を提唱したあたり、時代を超えた教育ビジョンを持っていたと感じた。『競争原理を超えて』は大学時代に読んだことがある。すっかり忘れていたが。雑誌『ひと』を時間を見つけて読むことにする。2017/12/08

akanishi

0
数学者であるとは知っていたが、教育者、哲学者でもあったのだな、と2017/10/22

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