内容説明
なぜ、共生しなければならないのか。日本社会において共生は、どのように捉えられているのか。われわれは問題状況にどうかかわりうるのか。いま、もっともアクチュアルな4つの論題から読み解く。
目次
ナショナリズム(保守言論における「日本」と「危機」―カテゴリの更新を拒む言説とその限界;歴史教育内容の現状と、伝統の学び方のこれから;沖縄におけるネイションの位相と米軍基地)
ケア―ジェンダーと障害(ジェンダーカテゴリとマイノリティ―父子家庭が問いかけるもの;子育てとはいかなる営みか―責任・担い手の変容から;障害者権利条約からみた新たな意思決定支援)
世代(「青壮年/高齢」の区分をめぐって;世代間経済格差と世代間共生―共生策としての共助)
社会意識(「共生」にかかわる社会意識の現状と構造;戦後日本の社会学にみる学知の更新―『社会学評論』における「共生」言説の量的・質的変遷)
著者等紹介
岡本智周[オカモトトモチカ]
筑波大学人間系(大学院人間総合科学研究科)准教授。早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程修了。博士(文学)。専門分野:教育社会学、共生社会学、ナショナリズム研究
丹治恭子[タンジキョウコ]
立正大学仏教学部准教授。筑波大学大学院博士課程人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学専攻修了。博士(ヒューマン・ケア科学)。専門分野:教育社会学、幼児教育・保育学、ジェンダー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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