内容説明
現在は、経済学を勉強したり教えたりするのに非常に興味深い時期だと思います。経済的な出来事や経済理論の進歩が経済学の入門コースに変化をもたらしています。私たちの目標は、現実の経済の経済的な諸力を読者が十分に理解するのに役立つとおもわれる、理論的枠組みを提供することにあります。このことを最も効果的に行うには、最近のさまざまな経済学の進歩を多くの伝統的なモデルに統合することだと思います。私たちは、経済学の基礎にもとづいた論理的かつ整合的な経済的枠組みを展開するようにします。もちろん、論争点がたくさんある分野もいろいろあります。それらの場合、私たちは、論争の本質やその枠組みなどを明らかにするつもりです。
目次
1部 経済学的な考え方―イントロダクション(経済学的アプローチ;経済学者の道具;供給・需要と市場プロセス;公共部門への需要と供給)
2部 ミクロ経済学(需要と消費者選択;費用と財の供給;純粋競争下の企業;独占と高参入障壁;中間的な場合:独占的競争と寡占;企業構造、規制および規制緩和)
3部 要素市場と所得分配(生産資源の供給と需要;稼得、技術習得および職業市場;資本、利子および利潤;不平等、所得移動性と貧困との闘い;エネルギー市場)
4部 公共選択(市場についての問題;公共選択、政府からの利益および政府の失敗)