内容説明
差別用語をめぐる20年最新状況徹底リポート。ことば狩り、糾弾批判に解放同盟が巻返し、“対決”の朝日新聞と“屈服”の毎日新聞。『朝まで生テレビ』で呉越同舟の大討論。みんなで渡ればコワくない『ちびくろサンボ』総絶版事件。その他多数の事件を検証。差別用語事件年表(69年~92年)付。
目次
1 80年代以降の主な事件とその背景(朝日新聞VS解放同盟;毎日新聞全面屈服事件;テレビ初の公開討論―テレビ朝日;『長崎市長への7300通の手紙』絶版・増補版事件;『日本/権力構造の謎』事件;多発する『落書き』事件;解同の巻き返し)
2 差別糾弾事例集(部落差別;職業差別;身体障害者差別;精神障害者差別;人種・民族差別)
3 資料編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIDDULPH
4
「放送禁止映像大全」を読むなかで、差別用語とされている言葉を再チェックする必要性に気づき再読。○○狂い、○○キチ、頭がヘンなど「キチガイ」につながる言葉はすべて要注意。差別用語として訴えられたケースとそれに対する弁護と両方の立場を読むことができる。ときどき読み返すことが必要だ。2012/09/19
ポルポ・ウィズ・バナナ
1
ちびくろサンボ絶版に至る流れがクズすぎます。中曽根、ミッチー、梶山の差別発言が問題で本質的にはちびくろサンボ全然関係ないやん!あと、ことさら解同が悪く書かれてるけど、先鋭化せざるを得なかった可能性も頭に入れておくべき。絶対に。2013/12/17
BIDDULPH
0
解同の申し入れで長野市が行ったちびくろサンボ焚書事件など、差別と称して排除された言葉が数多く存在することが分かる。ちなみに「ちびくろサンボ」は現在1巻1000円で販売されている。2011/01/23