内容説明
車椅子の男と風俗嬢のカップル。レズビアンの女。お見合い結婚をした夫婦。植物状態の妻を介護しつづける男。ネット上でしか恋愛できない女。ラブドール愛好家…。新宿ゴールデン街のマスターが追いかけた、さまざまな人間の究極の愛のかたち。
目次
1 最強のふたり?―恋人は障害者
2 レスボスの少女たち―異性しか愛しちゃいけないって、誰が決めたの?
3 百パーセントの夫婦―お見合い結婚、それから
4 オンラインの愛―もしも、ネット上でしか恋愛感情を抱けなくなったなら
5 白雪姫を待ちながら―植物状態の妻を介護しつづける男
6 原子番号14番の恋人―ラブドールへの愛
著者等紹介
コエヌマカズユキ[コエヌマカズユキ]
1980年東京生まれ。ジャーナリスト、新宿ゴールデン街のプチ文壇バー「月に吠える」マスター。通信会社での社内報制作、広告代理店勤務を経て、2009年にフリー転向(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukalalami
8
ジャーナリストであり新宿でバーのマスターをしている筆者が愛とは何か?を見つけるべく取材をしたものをまとめたノンフィクション。障害者と風俗嬢のカップルやオンライン上でしか人を愛せない女性。ラブドールとの日々をブログに投稿する男性など、一見愛と幸福を同時に手に入れてはいない人たちのお話。章タイトルを見るとなんだかなぁ?って思えるんだけど生の声を読むとどの恋愛にも感情移入してしまい、自らも究極の愛を見つけたくなります!2014/12/27
麻梨
2
後書きまでが本篇です。という言葉がよくあるけれど、本書は本当にそれにふさわしいと思う。考えてみれば、形のないものを人はどうして信じようと思えるのか。突き詰めた先にきっと美しいものはない。真実の愛とは良し悪しで語れるものではなく、誰しもが出会えるわけでもない。限りなく奇跡に近いそれを、私は心から怖いと思った。2014/03/19
最近のビートきよし
0
上原隆の『友がみな我よりえらく見える日は』と読後感が似ている。センチメンタル丸出しのノンフィクション好きには、たまらない本だと思う。2017/01/06
co_taro
0
なんたら「愛」というベタなタイトルにつられて(笑)、つい手にとってしまいました。アブノーマルでフツーでない愛のカタチのルポタージュでしたが、フツーにおもしろく読んでしまいました。2014/11/09
Minoru Kakegawa
0
著者は、新宿ゴールデン街にあるプチ文壇バー「月に吠える」のマスターでもある。 様々な愛の形が骨太に描かれた、読み応えのあるノンフィクション。この本を持って「月に吠える」に酒を飲みに行く予定。2014/06/25