内容説明
自己増殖をくり返すその姿から、人工生命(AL)と名づけられたソフトウェア。人間はついに文字通り人工の生命をつくり出すことになるのか、多くのSF作品が予感してきた危機は免れるのか?複雑な生命現象を模したALの今後の応用領域をさぐりながら、進化論をはじめとした他分野・他領域へのALの影響が、科学を再構築する起爆剤になるとの視点を提起する。
目次
第1章 自然の生命、人工の生命
第2章 人工生命の哲学と倫理
第3章 結晶と生命のはざまから
第4章 利己的遺伝子の彼方へ
第5章 生命・文化・コンピュータ
第6章 生命体としての社会
第7章 自動人形の末裔たち
第8章 理解の拡張―人工生命は科学を再構築する