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アート・ビギナーズ・コレクション
もっと知りたい伊藤若冲―生涯と作品

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  • サイズ B5判/ページ数 79p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784808707934
  • NDC分類 721.4
  • Cコード C0071

内容説明

本書ではおよそ主要な作品を選んで若冲の生涯に沿って配列し、さまざまな角度からの短い解説を加えている。また、若冲についてほんとうに知ってもらうためには同時代の文献が欠かせないので、漢文で書かれた史料は書き下し文か現代日本語になおして引用した。最後の総論では、十八世紀京都画壇がきわめて創造的な場であったこと、そしてそこにおいて若冲の成し遂げたものが孤立した営為ではなかったのを理解してもらうために、若冲とほかの画家たちとの共通する志向について少し説明している。

目次

序章 市場を逃れて自然を描く―商人から画家へ(エピソード・狩野派の画法)
第1章 最初から個性的―初期作品(若冲の人脈・大典;エピソード・鶏を映す―「松樹番鶏図」 ほか)
第2章 東アジア花鳥画史のモニュメント―動植綵絵(若冲の人脈・売茶翁;エピソード・雀を放つ ほか)
第3章 単色デザインの斬新さ―水墨画と版画(若冲の人脈・曾我蕭白;エピソード・金刀比羅宮の障壁画 ほか)
第4章 最後まで衰えない画力―物好きの晩年(若冲の人脈・木村蒹葭堂;エピソード・石峯寺の訪問者 ほか)
総論 伊藤若冲と江戸中期絵画の豊穣

著者等紹介

佐藤康宏[サトウヤスヒロ]
1955年、宮崎県生まれ。東京国立博物館資料課、文化庁美術工芸課勤務を経て、東京大学教授。主な研究分野は、室町時代末から江戸時代初めにかけての風俗画、また南画や伊藤若冲・曾我蕭白などの画家を中心にした江戸時代の絵画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mijas

57
鶏の躍動感と生命力が感じられる作品の数々。表紙の黒軍鶏と南天のように、色のコントラストと細密際まる筆致が埋め尽くす絵は圧巻だ。「気分がひどく落ち込んでいるときには、動植採絵のカラー図版を一図ずつながめていく・・いつしか少し元気が出てくる」という著者の心理療法に頷ける。動植物を生かしている力を若冲は伝えてくれるのだという。「雪中雄鶏図」の解説も面白い。雄鶏は5つの徳を備えた人格者の比喩に用いられ、雄鶏は自らの生きる糧を得ようとする画家自身だという。若冲の絵が深い。今まであまり知らなかったので新鮮だった。2017/01/04

たいぱぱ

25
絵画はよくわからないけれど、若冲の絵には凄く惹かれるものがあります。相国寺の展覧会でみた作品群は凄ぇ~という言葉しかありませんでしたが。江戸時代に毎年行われていたという『動植採絵』33幅に一気に見れるという催しを見てみたかった。どんなに感動するだろう・・・2018/02/12

niko-08

14
若沖展には行けなかったので、こちらで鑑賞。目に鮮やかな作品はどれを見ても本当に素晴らしい。こんなにも鮮明に描けるとは凄い目を持っていたんだなぁ。鶏の絵はどれを見ても圧巻。2016/07/28

ラグエル

14
少しぐらい奇抜な構図になっていても、二歳の子どもは「ゾーたん」とか「コッコッコ」とか特定できるんですね。すげーわ。子どもに見せるために借りてきた。ごめん。じゃくちゅうさん。2011/08/22

あおい

10
若冲の生涯と作品紹介。動植綵絵に圧倒される。作品のコメントも面白い。2018/08/16

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