内容説明
本書は、DNA→タンパク質→生物体の流れにそってごく基本的な解説をした上で、いまだ謎にとどまっているヒトの脳の仕組みについてどこまでわかっているかを述べている。免疫の仕組みにふれたあと、生命の起源と生物の進化についてもどこまで明らかにされているかが要約されている。さらに、生物と環境とのかかわりを地球上の社会問題として取りあげる。二酸化炭素増加がもたらす地球の温暖化や環境汚染物質について解説する。付章では、臓器移植や人為生殖をめぐる生命倫理についても理解を深めることができるように配慮した。
目次
第1章 生命を支えるタンパク質
第2章 遺伝子DNA
第3章 生体通貨ATP
第4章 細胞の仕組みとはたらき
第5章 発生の仕組み
第6章 脳神経系の仕組みとはたらき
第7章 免疫の仕組み
第8章 進化
第9章 生物と環境
付章 生命倫理
著者等紹介
丸山工作[マルヤマコウサク]
1953年東京大学理学部動物学科卒業。1958年理学博士。東京大学助教授、京都大学教授、千葉大学教授、千葉大学学長、大学入試センター所長を経て、現在、千葉大学名誉教授。1994年朝日賞受賞
丸山敬[マルヤマケイ]
1981年東京大学医学部医学科卒業。1985年医学博士。東京都臨床医学総合研究所研究員、国立生理学研究所神経化学助教授、東京都精神医学総合研究所分子生物研究部門室長を経て、現在、埼玉医科大学教授
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