内容説明
ダイオキシンや環境ホルモンについて、人々の関心が高まっている。これらの物質の挙動や、人間およびその他の生体への影響については、まだわかっていない部分が多い。また、分解されにくいため環境中に長くとどまり、汚染は広域的となってその影響は次世代にまで及ぶものもある。本書では、ダイオキシンや環境ホルモンの問題に取組んでいる第一人者たちが現状と今後の取組み方について述べる。
目次
1章 ダイオキシンと環境ホルモン―問題のひろがりと対応のあり方
2章 ダイオキシン類による環境汚染の実態
3章 ダイオキシン類による母体汚染―胎児と乳児への健康影響の可能性
4章 ダイオキシン類の測定と排出抑制
5章 環境ホルモンの生態系への影響―有機スズ化合物による巻貝類への影響を中心として
6章 環境ホルモンによる野生生物の汚染―アジア・オセアニア地域を例に
7章 環境ホルモンの人体への影響