出版社内容情報
全て(存在)の始まりは、宇宙の始まり-世界各地に伝えられている宇宙誕生説と古代エジプト、ギリシャ、ローマ、インド、中国などの天地創造神話を探り、中世を経て近代ニュートンに至るまで、人類は7000年の間、宇宙をどう考えてきたのかを明らかにした名著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
廃
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世界各地の宇宙開闢の神話、宇宙に関する哲学的な考察、また太陽系の成り立ちに関する科学史的考察などからなる。科学哲学史的観点からも読める。特に、スピノザとスペンサーを引用しての虚無からの創造はないという説明は切り口が鋭い。 また、ギリシャ時代はさまざまな哲学者が活躍し自由な時代というイメージを抱きがちであるが、自説を唱えれば神への冒涜とされた哲学者はソクラテスだけではない、著者は中世の暗黒時代と並置する。これは直視したことのない観点だった。 その他にも興味深い内容に満ち、示唆に富む名著だと思う。2015/08/19
ともゑ
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人が宇宙について考え始めたのはいつからだろう。天文学、の前に創生神話から始まる。科学とは関係無いような話から入るけどそこが原点。興味・関心から科学は発展していく。2013/02/09