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復興なんて、してません―3・11から5度目の春。15人の“いま”

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  • サイズ B40判/ページ数 235p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784807415007
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0036

内容説明

TVやマスメディアでは、ことあるごとに復興の2文字が踊り、「感動ストーリー」と絵になるシーンが繰り返されている。だが、現地に立てば誰にも明白だ。どこも復興なんて、していない。最新の現地直接実名取材で明かされる、被災各地二〇一五年の真実。

目次

1 家族が壊れて…(ばらばら避難。家族が会うのは年4、5回;大川小のことは忘れて復興です、って話?;私ってこんなに心配性だったの?;このままだと奥尻になる?夕張になる?;家族が増えるって、怖くないですか?)
2 街が壊れて…(現職の図書館員全員が亡くなり、再建に奔走;“仮設で死ぬんだぁ。しょうがないなあ”;復興が遅くなるほど、気力がなくなる;いつかは外から人が来なくなる時が来る;震災遺構、先に解体した処が損している;誰もが『何で生かされたの?』で生きている)
3 原発が壊れて…(3年4カ月後、初めての内部被曝検査;東電を信頼しなくちゃ、生活できなかった;線量が、除染をやる前に戻っているわけよ;「後始末はきちんと、と東電と国に言いたい」)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

31
ずるずる、だらだらと、その場その場できちんきちんとしてこなかったのは、日本人の国民性だが、悪弊を治す必要がある。戸羽初江(52)氏は陸前高田市の様子を、遺族の気持ちが一つにならず、前に出たくない。しがらみ云々もあるので(58頁)。長谷川敬子(58)氏によると、同市図書館員全員が亡くなったという(78頁~)。これからの復興としては、17年に大型商業施設内にテナントとして図書館を入居させるという(93頁)。鵜沼一夫(66)氏は、東京五輪施設を福島に作り、東京に中間貯蔵施設をつくることを語る(203頁)。 2015/07/26

ラグエル

7
ま、タイトルどおりだ。風化はしている。それは、よくもわるくもある。2015/12/13

まる@珈琲読書

4
★★★☆☆ ■2015年発行。2018年の今でも復興なんて、してません。人の数だけ3.11はあるだろうし、何かを失った人からすれば、それはきっと元に戻せない。土地のかさ上げをして堤防をつくって街並みが整ったとしても復興なんて、してませんと言う人もいるだろう。原発事故のあった福島はいまだに避難しているという状況。さらには、不公平感たっぷりの補償で差別や非難も。私も3.11をきっかけに仲間と離れ、新たな土地で新たな仕事をしているわけだが、いまだにこの決断がよかったのかと考える時がある。2018/06/23

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