女の部下を叱れない―男の我慢・女の不満

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784806767848
  • NDC分類 336.4
  • Cコード C0036

出版社内容情報

男女雇用機会均等法が施行されてから十年以上がたって、会社はどのように変わったのか。
都庁で長年、労働相談にたずさわってきた著者が、具体的な事例をもとに解き明かす「最新・会社事情」。

【書評再録】
●朝日新聞家庭欄(1995年9月23日)=女性の社会進出で戸惑う男性と「男社会」の壁にいらだつ女性の心理を描いた。性別にかかわらず、自分らしい生き方を。この本の一貫した提言だ。
●日本経済新聞評(1996年1月20日)=働こうとする女性から男性上司まで、様々な人に参考になる。
●北海道新聞評(1995年10月19日)=新しいパートナーシップをさぐっていくための他山の石としたい一冊。
●東京新聞評=これから男社会でなにがしかの仕事をしようと燃えている女たちには、ちょっとした入門書になるかもしれない。
●先見労務管理評(1995年10月25日)=多くの事例をもとにした「最新会社事情」であるとともに、昨今の女性問題の原因の多くが男性側にあることを証明している。「男も女も」是非、読んでほしい一冊だ。
●都政新報評(1995年12月15日)=女性の部下のいない管理職はむしろ少ない。管理職の心得としても一読を是非おすすめする。

【内容紹介】本書「まえがき」より
 女性に対する混乱の一番の象徴は、職場で女性の部下を叱れない上司が増えてきたことだという。女性に対しては、やさしく振る舞うものだと思い込んでいる男性は、女性の部下を叱ることができない。きつく叱ると泣き出すかもしれないし、そんなことになったら大変だと思っているからだ。しかし最近は、どうも、そうとは限らないらしい。最近の女性は、場合によっては、男性以上に厳しく反撃に出てくるかもしれないというのである。こんな、予測のできない女性たちの扱いにほとほと困りきっているというのである。
 その理由は、確かに女性たちが変わり、さまざまな女性が現れて男性たちを混乱させているのも事実である。だから、そうした女性たちの変化に対して、男性たちが依然として旧態然たる発想から抜け出せないで、混乱しているからだという指摘もできる。つまり、男性の側に、こうした新しい女性たちに対する理解ができていないから、対処ができないということだ。
 そんな男性たちの対面恐怖症や不安が女性たちを叱ることにますますブレーキをかけてしまう。そして、じーっと我慢をしているうちに、その我慢が積もり積もって怒りに変わる。女性たちだって、今の扱いに決して満足しているわけではない。遠慮して丁寧に扱われることと交換に、一人前に扱われないことに不満を持っている。そして、男性たちは、女たちの自由気ままさを叱ることもできずに、もっともっと自分たちは我慢していると思っている。こんな縮図が職場のあちこちで見受けられる。
 今、女性たちは、「家庭を守り、控えめで自己主張しない女らしさ」という束縛を投げ捨てることで、より自由になろうとしている。男性たちはまだ、男らしさ、女らしさにこだわり続けて、女らしさを求め、男らしさを演じようと努力している。しかし、これから迎えようとしている時代は、この男らしさを演じ続けるにはもっと厳しい時代となりそうだ。だからもう、男性たちはこうした我慢を投げ捨てるべき時期なのかもしれない。
 現代の「男らしさ」とは、家族を養う責任感を人一倍持ち、会社ではバリバリ仕事のできる有能な人であり、家族にとってはやさしい包容力のある温かい人だが、会社では出世を目指して、果敢にチャレンジを続けていく、積極的で意志強固な人ということにでもなるのだろうか。こんな男らしさを維持することは、誰が見ても、もはや大変なことである。
 こんな大変な男らしさをこれからも演じ続けていくかどうかは、ちょっと立ち止まって考えてみる必要がある。男だから、女だから、というこだわりを捨てた時、「男も女も」という共通の世界が見えてくる。そして、女の部下も男の部下と同じように叱ることのできる時代がきっと来る。

【主要目次】
▲▲第1章 女子学生はなぜ嫌われる
   1.均等法の戸惑い
   2.就職セクハラも起こる
   3.女子学生はなぜ嫌われる
▲▲第2章 均等法時代の女たち
   1.均等法時代の女たち
   2.女の海外赴任
   3.コース別の本当の壁
   4.男になりきれなかった女たち
▲▲第3章 女の部下を叱れない理由
   1.男にはここが分からない
   2.我慢から怒りへ
   3.お茶をくまない女たち
▲▲第4章 企業の困惑
   1.職場での視線のズレ
   2.人事担当者の悲劇
   3.女が仕事を辞める時
   4.労働組合だって戸惑う
▲▲第5章 男たちはやっぱり女が嫌い
   1.「女らしさ」を求める男たち
   2.働く男たちの主張
   3.企業はこんな女が嫌い
▲▲第6章 男たちの我慢は危ない
   1.男たちの視線のズレ
   2.男らしさへの固執
   3.男の役割

内容説明

男の上司が女の部下の扱い方で戸惑う。当の女も、会社での自分の扱われ方に戸惑う。間に入った人事部や労働組合の戸惑いもある。なにが問題なのか。都庁の労働相談窓口に勤める著者がときあかす、男女雇用均等法施行十年目の、「新・会社事情」。

目次

第1章 女子学生はなぜ嫌われる
第2章 均等法時代の女たち
第3章 女の部下を叱れない理由
第4章 企業の困惑
第5章 男たちはやっぱり女が嫌い
第6章 男たちの我慢は危ない

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かおり

3
昔のことを興味深く読みました。でも、あまり参考にならないかな。叱り方でも書いてあるのかなーと思ったので(^_^;) 2017/07/22

はぴふる

0
960318読了

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