ナチスと自然保護―景観美・アウトバーン・森林と狩猟

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ナチスと自然保護―景観美・アウトバーン・森林と狩猟

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  • サイズ A5判/ページ数 293p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784806714958
  • NDC分類 519.834
  • Cコード C0025

出版社内容情報

ヨーロッパの森林政策、環境政策をリードするドイツ自然保護思想・運動のルーツをたんねんに辿り、第三帝国の自然保護の実像を描く。

19世紀後半以降、工業化と都市化が急速に進んだドイツで、郷土の自然の荒廃に立ち向かった人びとがついに勝ち取った、先進・画期的な法律が「帝国自然保護法」だった。
ヨーロッパの森林政策、環境政策をリードするドイツ自然保護思想・運動のルーツをたんねんに辿り、第三帝国の自然保護の実像を鮮やかに描く。

日本語版『ナチスと自然保護』によせて
用語について

第1章 ナチス時代の自然保護主義者たち――追及されるべきは誰なのか
帝国自然保護法の衝撃 
欧米各国の自然保護 
総統のために働く 
自然保護運動とナチス政権

第2章

内容説明

19世紀後半以降、工業化と都市化が急速に進んだトイツで、郷土の自然の荒廃に立ち向かった人びとがついに勝ち取った、先進・画期的な法律が「帝国自然保護法」だった。ヨーロッパの森林政策、環境政策をリードするドイツ自然保護思想・運動のルーツをたんねんに辿り、第三帝国の自然保護の実像を鮮やかに描く。

目次

第1章 ナチス時代の自然保護主義者たち―追及されるべきは誰なのか
第2章 歪む愛国主義―ゲルマン民族にとっての「土地」
第3章 最高潮を迎えたドイツ自然保護―理想の実現に向かって
第4章 自然保護の可能性と限界―四つの事例
第5章 ナチスとの蜜月の終わり―それでも自然保護活動は続く
第6章 変貌を遂げた景観―ナチスが残したもの
第7章 継続と沈黙と―一九四五年以降の自然保護と環境政策
第8章 教訓―ナチス時代から学ぶ

著者等紹介

ユケッター,フランク[ユケッター,フランク] [Uekoetter,Frank]
2001年ドイツ、ビーレフェルト大学にて博士号、2009年同大大学教授資格を取得。2013年から英国、バーミンガム大学史学部准教授。2002年、ドイツ環境省の要請で開催されたシンポジウム「ナチスドイツにおける環境保護」に携わる

和田佐規子[ワダサキコ]
岡山県の県央、吉備中央町生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。夫の海外勤務に付き合ってドイツ、スイス、アメリカに合わせて9年間滞在。大学院には19年のブランクを経て44歳で再入学。専門は比較文学文化(翻訳文学、翻訳論)。現在は首都圏の4大学で、比較文学、翻訳演習、留学生の日本語教育などを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

香菜子(かなこ・Kanako)

31
ナチスと自然保護: 景観美・アウトバーン・森林と狩猟。フランクユケッター先生の著書。ナチスというと世界的な大惨事を引き起こした悪人たちというイメージが強いけれど、自然保護や環境保護、森林保護についての先進的な政策を推進していたという実像もあった。自分のつたない知識や常識の範囲内で、あれは悪い、これは良い、と上から目線で一刀両断に決めつけてしまうような傲慢な態度では何も得るものはなくて、謙虚な姿勢で本から学ぶことの意味を再認識させられました。2019/10/23

アメヲトコ

2
タイトルからは自然保護主義者とナチスをイコールで結ぶような議論が想像されますが、本書はそれほど単純な話ではありません。実のところ両者は当時必ずしもイデオロギーを共有していなかったにもかかわらず、自然保護主義者にとっての理想を実現していくための機会をナチス政権が提供しえたという点によって、他の暗部に目をつぶるかたちでの「無邪気な協力関係」が成立してしまう過程が具体的な事例をもとに克明に分析されていきます。これこそが実に恐ろしい。2015/11/14

拡がる読書会@大阪

1
ナチス。過去に世界的な大惨事になった元凶なんですが、今でも先進的と思える政策も行っていたという事実がありまして、それが「自然保護」だったという。戦争により工業的には発展しましたが、それに伴う犠牲を最小限にするための政策を冷静に行っていたことは、ちょっと勝手な自然保護主義者の理想を実現することに手を貸してしまう結果にもなっていたという事例を挙げています。 https://note.com/sharebookworld/n/nf4513482d9332023/07/17

ハチアカデミー

1
自然保護主義者は、いかにナチスを利用したか。郷土の自然を守るという純朴な目的は、ナチスが「国家保護区」という名目で土地を押収したいという意図の下で実現される。「共犯」とはいわないが、「自然保護」という目的だけを優先し、その目的をかなえてくれるナチスに取り入った人々と、かれらの残した自然のあり様を考察していく。本書で紹介される、1992年にドイツの森林で鍵十字に変色したカラマツが発見されたというエピソードが忘れられない。戦前に植林された木々が60年以上の時を超えて発見される。これをどう捉えればいいのか…。2015/10/29

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