出版社内容情報
キューバは災害により、ほとんど死者が出ない国として有名。優れた防災システムをもつキューバを通して、日本の今後の防災を考える。
たびたびハリケーンに襲われるキューバは、災害によってほとんど死者が出ない国として有名。優れた防災システムをもつキューバを通して、日本の今後の防災を考える。
一国の防災システムをこれほど多角的に調べた本は、ほとんど類書がありません。災害への危機管理システム、技術、被災者への社会保障制度などが詳細に書かれています。また原発問題、自然再生エネルギーにも触れられており、日本の今後のエネルギー問題、防災システムを考える上で大きな参考になります。
【著者紹介】
1961年東京生まれ。筑波大学自然学類卒。同学大学院地球科学研究科中退。1999年以来キューバを15回訪問している。農業が専門だが、持続可能な社会への関心から、キューバの環境、森林、エネルギー、医療、教育、住宅、文化政策を著作で紹介してきた。アグロエコロジーと伝統農業についての著作多数。
内容説明
風速300キロのハリケーンでも死者が出ない国。人間と暮らしを重視し、分散型自然再生エネルギー社会へとシフトするキューバの「防災力のある社会」づくりの秘密を解き明かす。
目次
1 三十六計逃げるに如かず、備えあれば憂いなし(欧米に匹敵するハリケーン予測システム;満を持してハリケーンを迎える;市民防衛の仕組み)
2 人間と暮らしを重視する被災からの復興(安心の糧となる防災医療;守れもしない約束はしない;海よ、さらば;安全の文化を築く)
3 災害に強い分散型自然エネルギー社会(進む再生エネルギーと節エネ教育;動かなかった幻の原発;キューバの再生可能エネルギー;エネルギー革命とハリケーン)
4 防災力のある社会を作る(レジリエンスの高い社会を作る;キューバからみる日本の防災システム;日本の防災対策への提言)
著者等紹介
中村八郎[ナカムラハチロウ]
1946年長野県生まれ、法政大学工学部卒。日本大学大学院修士課程修了。東京都国分寺市役所で20年間防災まちづくり係長、都市計画課長補佐として都市計画業務に取り組む。その後NPO法人環境・災害対策研究所副理事長歴任。現在、NPO法人くらしの安全安心サポーター理事長、日本大学理工学部及び大学院非常勤講師
吉田太郎[ヨシダタロウ]
1961年東京生まれ、筑波大学自然学類卒。同大学院地球科学研究科中退。持続可能な社会への関心から、サラリーマン稼業のかたわら有給休暇を利用してキューバを16回ほど訪れ、キューバの農業、環境、森林、医療、教育、住宅、文化政策を紹介する一連の著作を執筆してきた。また、アグロエコロジーや伝統農業についての著訳書もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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