内容説明
日本列島の森で、マツ、ナラ、サクラ、クリ、スギ、ヒノキなど、多くの樹木が大量枯死し始めている。原因は、病原菌や、害虫なのか。薬剤散布の影響はないのか。大陸からの酸性雨、酸性雪などによる大気や土壌の汚染が関わっているのか。温暖化などの地球規模の環境条件の変化によるものなのか。そのとき、土壌の菌類相の変化の影響は…拡大する樹木の枯死現象の謎に、菌類学の第一人者が迫る。
目次
第1章 とまらないマツ枯れ
第2章 衰退するスギ
第3章 クリの立ち枯れ
第4章 広がるナラ枯れ
第5章 並行する温暖化と酸性雨
第6章 樹木の死