樹木学

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樹木学

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  • サイズ A5判/ページ数 263p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784806712244
  • NDC分類 653.2
  • Cコード C0045

出版社内容情報

木々たちの秘められた生活のすべて。
生物学、生態学がこれまで蓄積してきた樹木についてのあらゆる側面を、わかりやすく、魅惑的な洞察とともに紹介した、樹木の自然誌。

【読者の声】
●男性(61歳)=この種の本がなかったので大変よろこんでいます。目のつけどころに感心しました。子どもや大人に、そして周りの人たちに是非すすめたいと考えています。

【内容紹介】●本書「はじめに」より
 樹木の本をなぜ書くのか。樹木については、すでにたくさんのことが知られている。しかしそれは世界各国の多種多様な雑誌や書物に記されたもので、あちこちに分散している。樹木の講義を行いながら、いつもこのことにフラストレーションを感じていた。これが本書を出すに至った動機である。長命で図体の大きい樹木は過酷な世界に対処すべく、実にうまくデザインされている。伝えるべき魅惑的な話は山ほどある。誰かがこの種の本を書いておくべきであった!
 私のねらいは、分散した情報をより合わせて、樹木についての一般的な疑問に答え、数々の誤った神話を正すとともに、樹木が活動を開始して、成長し、子孫を残し、死んでいく、その驚くべき世界を開示することである。私がこれに成功したかどうかは皆さんの判断に待つしかない。

【内容紹介】●本書「訳者あとがき」より
 一つの場所に根を下ろした樹木は一生そこにとどまって厳しい日照りや冬の寒さ、暴風雨に耐えていかなければならない。害虫に襲われることもあるし、悪質な病原菌やウイルスにおかされることもある。そのうえ、水、養分、太陽光をめぐって植物同士の熾烈な争いがある。それぞれの樹木は、それぞれの地域の過酷な環境を生き抜き、子孫を残していくために、独自の進化を遂げてきた。この進化の過程で樹木の多様な形が生まれ、ユニークな生存戦略と繁殖戦略が編み出されたとみるべきであろう。
 本書は何よりもそのことを教えてくれる。この本を一読して身近な木々をもう一度眺めてみると、けなげに生きている樹木の一本一本が急にいとおしく思えてくる。それは単に枝葉のついた「材木」ではない。あるいはまた抽象的な「みどり」でもない。われわれと同様、この世に生を享けて、懸命に生き、子孫を残し、死んでいく生命体なのだ。そのことを改めて認識させられるのである。

【主要目次】
第1章・全体のスケッチ
   ●樹木とは何か ●樹木の誕生 ●生きた化石 ●樹木の価値 ●樹木の構成部分
第2章・葉―栄養物の生産者
   ●葉の構造 ●葉の内部 ●陽葉と陰葉 ●葉による水分の損失 ●水損失の調節
   ●葉による物質の摂取 ●葉の運動
   ●葉の形(針葉と鱗片葉/偽葉、葉状茎、無葉/その他の変形---托葉、巻きひげ、よじ登り葉)
   ●未成熟な葉 ●常緑性対落葉性 ●枯死と老化 ●葉の色 ●なぜ複葉をもつのだろうか
第3章・幹と枝―連結水道管以上の働き
   ●木材でできた骨格 ●幹はどのようにして大きくなるか ●すべての樹木は太るか
   ●木材は何でできているか?―木材の構造(針葉樹/広葉樹/例外的な木材構造)
   ●成長輪(成長輪の幅の変動)
   ●水はどのようにして樹木の中を登るのか(根圧/幹の中の揚水---引っ張り・凝集説/木部中の空気の存在/水のアーキテクチャー/水のネットワーク)
   ●木理 ●木材の収縮・膨張 ●放射組織 ●辺材と心材
   ●樹皮(内樹皮/外樹皮/樹皮はどのようにして幹の肥大に対応するのか/樹皮の厚さと樹皮の剥離)
   ●こぶ、芽と萌芽 ●枝と節 ●あて材
第4章・根―樹木の隠された部分
   ●皿状の根系(深い土層に張る根)
   ●皿状の根系から外に出た根(根はどのくらいの範囲に広がるのか/根による被害)
   ●細根(細根と樹木の健全度/根の損耗と死) ●どのくらいの土壌が必要か
   ●地下水は必要か
   ●増加する水分と養分の吸収(樹冠根/根毛/菌根/栄養にかかわるその他の手段/根の癒合)
   ●養分の貯蔵 ●根の発達と成長(根の伸長―一次成長/根の肥大―二次成長)
   ●成長の速さ ●成長の制御 ●根の寿命 ●湿った土壌での根
   ●板根、柱根、しめころし植物(板根/柱根/しめころしイチジク)
第5章・次代に向けて―花、果実、種子
   ●動物による受粉(客を適切に扱うこと)
   ●風による受粉(花を風に向ける/空気による花粉の輸送)
   ●境界の曖昧な動物受粉と風受粉 ●大きいことの問題
   ●自家受粉と他家受粉(自家不和合性/時期によって性を変える/同じ株の別の花で雌雄を分ける―雌雄異花・雌雄同株性/なぜ雌雄異株か/性を交換する樹木/性のコスト/花粉なしにできる種子―単為結果ではない無配合生殖)
   ●花から果実へ ●樹木の果実―そのタイプ ●果実は何をするか ●豊作年
   ●種子の散布(風による散布/動物による散布/水による散布) ●生殖のコスト
   ●なぜ必要以上の花をつけるか ●次の世代
第6章・成長する樹木
   ●成長の速度(高さ/太さ) ●大きさのチャンピオン・ツリー
   ●樹木の大きさを制限するのは何か
   ●何が樹木の成長をコントロールしているのか(内的制御/根とシュートのバランス/外的な要因/現実世界の成長)
   ●成長輪とデンドロクロノロジー(年輪年代学) ●芽と樹木の成長(芽/新しいシュート)
   ●成長戦略の価値 ●生物季節―年間成長のタイミングとパターン(生物季節の補修)
   ●生涯を通した成長の変化 ●生殖の開始
第7章・樹木の形
   ●特徴的な樹木の形 ●特徴的な形になるのはなぜか
   ●ダイナミックな樹木―変化する環境への反応(バイオメカニクスと重力)
   ●芽、枝、そして樹形(小枝とその葉)
   ●絶望的な枝の絡み合い(多すぎる芽に対して/枝を落とす/枝の長さ) ●開花
   ●樹木はどのようにして形を制御するのか ●経年変化
   ●すべての葉が光を受けるための工夫 ●人間の影響
第8章・世代の交代
   ●種子 ●種子の休眠 ●土壌の種子銀行 ●その他の種子散布戦略
   ●火と樹上での貯蔵―セロティニー ●種子の大きさ ●発芽 ●種子の大きさのもつ意味
   ●成功の確率 ●種子を使わない樹木の再生―無性繁殖 ●新しいタイプの樹木の生涯
第9章・健康と損傷と死―過酷な世界に生きる
   ●防御
   ●最初の防衛ライン―損傷を阻止する(物理的防御―針、とげ、いが/その他の物理的防御/アリと小動物)
   ●化学的防御 ●進化の中の争い
   ●木の骨格を守る(外敵を遠ざける―樹脂、ガム、ラテックス/カルスの成長/傷をいやす)
   ●内部の防御(菌類による腐朽/木材の防御―辺材と心材/腐朽の分画化)
   ●環境からのダメージ(厳しい条件と汚染/寒さ/熱と火災/風/それでも樹木は失敗する―なぜ?/空洞木/風倒―根返り木/風害と樹木の枯損)
   ●樹木の年齢
   ●何が樹木を死に至らしめるか(樹木の環境/致命的な病害/物理的な問題/飢餓と老齢)

内容説明

木々たちの秘められた生活のすべて…生物学、生態学がこれまで蓄積してきた樹木についてのあらゆる側面を、分かりやすく、魅惑的な洞察とともに紹介した、樹木の自然誌。

目次

第1章 全体のスケッチ
第2章 葉―栄養物の生産者
第3章 幹と枝―連結水道管以上の働き
第4章 根―樹木の隠された部分
第5章 次代に向けて―花、果実、種子
第6章 成長する樹木
第7章 樹木の形
第8章 世代の交替―古い樹木から新しい樹木へ
第9章 健康と損傷と死―苛酷な世界に生きる

著者等紹介

トーマス,ピーター[トーマス,ピーター][Thomas,Peter A.]
1957年生まれ。英国キール大学の環境科学科で、木材の構造と同定、ツリー・デザインとバイオメカニクス、樹木の生態と同定、森林の管理など、樹木に関連した広い範囲の教科を教えている。研究のテーマは、年輪による過去の環境の推定、自然保護における樹木の役割、樹木と火の相互関連などである

熊崎実[クマザキミノル]
1935年岐阜県生まれ。三重大学農学部卒業。農林水産省林業試験場(現在の森林総合研究所)経営部長などを経て、筑波大学農林学系教授、2001年退官。現在は岐阜県立森林文化アカデミー学長

浅川澄彦[アサカワスミヒコ]
1927年東京都生まれ。東京大学農学部林学科卒業。農林水産省林業試験場(現在の森林総合研究所)造林部長などを経て、玉川大学農学部教授、1993年定年。1993年から2000年まで国際緑化推進センター主任研究員。この間、1992年から1999年まで、国際協力事業団青年海外協力隊技術顧問

須藤彰司[スドウショウジ]
1928年東京都生まれ。東京大学農学部林学科卒業。農林水産省林業試験場(現在の森林総合研究所)木材部材料科長などを経て、東京大学農学部及び東京農工大学農学部非常勤講師を歴任。国際木材科学アカデミー会員、国際木材解剖学会名誉会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

1
わかりやすい2016/11/20

teajay

0
ところで樹って何なのよ?という質問に「樹木」という仕組みの観点から総合的に答える一冊。

コウ

0
ためになるねぇ~ ためになったよぉ~★★★★☆2009/05/11

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